【WIRELESS JAPAN 2009 Vol.8】WILLCOM CORE XGPを利用したハイビジョン伝送&病院・自治体向けの端末 | RBB TODAY

【WIRELESS JAPAN 2009 Vol.8】WILLCOM CORE XGPを利用したハイビジョン伝送&病院・自治体向けの端末

エンタープライズ モバイルBIZ
WILLCOM CORE XGPの通信カード(NECインフロンティアとネットインデックス製)
WILLCOM CORE XGPの通信カード(NECインフロンティアとネットインデックス製) 全 10 枚
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 「WIRELESS JAPAN 2009」のウィルコムブースのみどころは、WILLCOM CORE XGPの展示だろう。WiMAXと並んで次世代高帯域無線通信(BWA)方式として認可されたWILLCOM CORE XGPは、TDD、マイクロセル方式などによって上下対象の帯域サービスが特徴となっている。つまり上りも速いというわけだ。

 ブースでは、XGPによるハイビジョンカメラ映像の伝送デモが行われていた。特に上り速度にある程度の帯域(1〜3Mbps、スペック上は20Mbps)が期待できるXGPは、ハイビジョンカメラの映像も高品質に伝送できるとして、ウィルコムでは、放送局が中継カメラのシステムに利用できないか、という実験を行っているそうだ。このシステムが実現すれば、カバーエリア内であれば、XGPのモジュールを搭載したハイビジョンカメラの現地の映像を、中継車や設備なしに直接放送局へ送ることが可能になるかもしれない。

 目を引いたもう一つの展示は、病院向けの次世代ベッドサイド端末と自治体向けの情報端末だ。端末やサービスを開発したのはフェイスという企業だ。従来の入院患者向けのベッドサイド端末は、有線での接続だったり本体がかなり大きなサイズだったりするが、この端末はタブレット風の外観で、文字通りベッドサイド端末というイメージだ。機能としては、検診スケジュールや電子カルテの閲覧、テレビやインターネットなどの娯楽コンテンツの閲覧、さらに患者の個人端末としても使えるそうだ。患者の個人認証には、たとえば携帯電話のFeliCaなどを利用することも可能だ。

 自治体向けの情報端末は、特に地方自治体の地域無線、防災無線などの通信インフラにXGPを利用し、各家庭に専用の端末を設置し利用してもおうというものだ。この専用端末は、いわゆるセットトップボックス(STB)として設計されているので、一般家庭ではテレビにつないで利用する。写真はその試作機なので、ローカルでの接続デモとなっていたが、製品となればXGPの通信モジュールなどが内蔵される。

《中尾真二》

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