緊急地震速報は有効か? 静岡沖地震での速報発表から主要動到達まで
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主要動到達直前、筆者は枕元の携帯電話の、聞き慣れない着信音に起こされた。そして、モニタを見ると、下記の表示が目に飛び込んだ。
緊急地震速報
静岡沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)
前日に続いてまたかと考えながらも、部屋のドアを開け、廊下をはさんだ隣の部屋で寝ている家族に声をかけていると間もなく揺れが。その間、10〜20秒程度か? 正確な時間はわからなかったものの、いきなり強い揺れで起こされるのに比べ、冷静に行動できたように思う。
気象庁では、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予測し、地震動の予報および警報を発令する「緊急地震速報」を提供している。この緊急地震速報や、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報を、回線混雑の影響を受けずに受信できるサービスを、NTTドコモは緊急速報:エリアメール、KDDIはEZweb:緊急地震速報にて提供し、ソフトバンクでは今秋より順次提供する。利用料はいずれも無料だ。
気象庁の発表では、静岡沖地震の地震検知から3.8秒後の午前5時7分14.9秒に緊急地震速報(警報)を発表。下記の図より、震度5以上の一部地域では、速報提供から主要動到達まで5秒以上の余裕があったことがわかる。また、筆者が速報を受信した横浜市では、25秒程度の余裕があったことが見て取れる。
残念ながら震源地に近く震度6弱を観測した多くの地域では、緊急地震速報受信とほぼ同時に強い揺れが起きてしまったようだが、震源から離れた地域では、落ち着いて行動することで防げた被害もあるだろう。同サービスを利用可能な方は万が一に備え、利用キャリアのサイトで内容を確認のうえ、登録しておいてはいかがだろうか。
《編集部》
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