オリンパス、高音質にこだわったリニアPCM、ICレコーダーを3モデル

　オリンパスイメージングは19日、リニアPCMレコーダー「Linear PCM Recorder LS-11」、ICレコーダー「Voice-Trek DS-750」、「Voice-Trek DS-700」を発表。9月11日から発売する。価格はオープンで、予想実売価格はLS-11が50,000円前後、DS-750が20,000円台前半、DS-700が20,000円前後。

　LS-11は、2008年2月に発売された「LS-10」の後継機種となるもので、さらなる性能向上を図ったモデル。内蔵マイクにおいて60〜20,000Hzの周波数特性を実現し、低音域から高音域まで、より原音に近い録音を可能にした。これにより楽器演奏、鳥の声や波の音といったフィールドレコーディングなどで「生音」に近い音源採取を楽しめるという。

　内蔵ステレオマイクは、アルミの削り出し筐体採用により低振動性を実現し、ノイズを低減。マイク筐体の開口部、大きさにもこだわった設計となっており、本体上部の左右に配置されたマイクユニットは90度外側に向けて配置した。

　非圧縮タイプのリニアPCMによる録音を始め、WMA、MP3といった3種類のフォーマットに対応。音声ファイルの管理・編集用ソフトとして新たに「Olympus Sonority Plus for Editors：MUSIC」が付属し、無制限のマルチトラック編集や、さまざまなサウンドエフェクト機能などを装備している。

　内蔵フラッシュメモリはLS-10の2GBから8GBへと大幅にアップ。リニアPCM（44,100Hz/16ビット）において最大約12時間45分の長時間録音が可能となっている。さらにSD/SDHCカードスロット搭載により、外部メモリは最大32GBまで対応。内蔵フラッシュメモリとSD/SDHCカード間のデータ転送/コピーも行なえ、リニアPCMデータはレコーダー内での分割・部分消去が可能。また、省電力化を図り、ニッケル水素充電池使用の場合、約22.5時間の録音ができるという（リニアPCM録音時）。

　USB Audio Class対応によりUSBマイクとして利用可能。ほかに、サラウンド方式「EUPHONY MOBILE」による高音質再生、赤外線リモコンによる操作などの特長を備えた。対応OSはWindows Vista/XP、Mac OS X 10.4.11〜10.5。バッテリは単3形アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池×2（ニッケル水素充電池は別売り）。本体サイズは幅48×高さ131.5×奥行き22.4mm、重さは165g（バッテリ含む）。単3形アルカリ乾電池×2/USBケーブル/コネクティングコード/キャリングケース/ストラップ/ワイヤレスリモコン/CD-ROM（「Olympus Sonority Plus for Editors：MUSIC」収録）などが付属。

　DS-750/ DS-700は、同社のICレコーダー「Voice-Trek DSシリーズ」の最新モデルで、高音質録音機能の向上を図ったもの。DS-750にmicroSDカードスロットが搭載されているほかは、両モデルの仕様は同じとなっている。カラーはDS-750がブラック、DS-700がシルバー。

　従来のDSシリーズと比較して、より幅広い40〜23,000Hz（ライン入力時）の広域周波数特性を実現し、ノイズを低減。また、マイク筐体の設計改良により、内蔵マイクでの録音周波数特性も改善されたという。

　非圧縮タイプのリニアPCMによる録音を始め、WMA、MP3といった3種類のフォーマットに対応。内蔵フラッシュメモリは4GBで、リニアPCM モードで最大約6時間15分、モノラルLPモードで最大約1,080時間の録音が可能。DS-750のみ、microSDカードを使用した場合、最大16GBまで対応する。

　バッテリは単4形ニッケル水素充電池を同梱し、USBケーブル経由で本体内充電が可能となった。また、新たに「Olympus Sonority Basic」が付属することで、録音データの編集・管理などを容易にしている。対応OSはWindows Vista/XP、Mac OS X 10.4.11〜10.5。本体サイズは幅38.9×高さ110×奥行き16mm、重さは84g（ニッケル水素充電池含む）。単4形ニッケル水素充電池×2/ケース/ストラップ/ステレオイヤホン/USBケーブルなどが付属。