【IT資格を考える(Vol.2)】セキュリティスペシャリストへの基礎資格「CCNA Security」
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──CCNA Securityはどのような資格でしょうか?
CCNA Securityは、シスコ技術者認定の初級向け(アソシエイト)資格「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」を取得している人を対象とし、セキュリティの基礎的な知識、およびサポートにおいて必要とされるスキルを証明する資格です。CCNAでルータ・スイッチの基礎的な知識を得た後、セキュリティのスペシャリストを目指して中級者向け(プロフェッショナル)資格「CCSP(Cisco Certified Security Professional)」、およびさらに上級者向け(エキスパート)資格「CCIE Security Track」へキャリアアップするためのベースとなる資格です。
このCCNA Securityに対応した試験「IINS(Implementing Cisco IOS Network Security)」では、まずセキュリティがなぜ重要か、そしてなぜネットワークを守る必要があるのか、といった概念的な内容に始まり、多様化する外部からのリモート攻撃の種類およびそれに対する防御策、さらには、実際にシスコ製品を用いたセキュリティ構築手法までが含まれます。
──CCNA Securityが新設された背景は?
CCNAは、ルータとスイッチ、この2つをメインとし、中小規模のネットワーク構築にフォーカスした資格です。しかしながら現在のネットワークには、かつての企業内ネットワークにはなかった技術が発展してきています。基礎的なレベルとはいえ、CCNAに新しい技術をすべて盛り込むのにはあまりに範囲が広がるため、これから期待される分野である「音声」「セキュリティ」「ワイヤレス」に対する3つのアソシエイト認定が新設されました。そのうちのセキュリティ分野が「CCNA Security」です。「640-553 IINS(英語)」の試験に関しては2008年6月にスタートし、「640-553J IINS(日本語)」は2008年12月になってスタートしました。
特に、上位資格のCCSPではファイヤウォールやIPS(Intrusion Prevention System;侵入防御システム)など、セキュリティ製品特有の知識やスキルが求められます。CCSPへ進む下準備として、CCNAで習得したルータ・スイッチによる防御策や検知方法をCCNA Securityで習得することで、よりスムーズに上位資格を目指していただけます。
──CCNA Securityの優位性は?
まずセキュリティという技術の観点から言うと、「セキュリティは技術者や管理者に任せればいい」といった考え方がありますが、従業員一人ひとりがセキュリティを意識することなくしては、Winnyなどによる情報漏えい事件がなくならないでしょう。CCNA Securityは、シスコ製品の操作も必要になってきますが、セキュリティの概念や攻撃の種類など、ネットワークを利用する側の方々にとっても重要な要素が含まれています。ネットワークセキュリティの入門として位置づけて、この資格を目指すことも重要だと思います。
また、シスコのベンダー資格の観点から言うと、シスコ技術者認定はネットワークの分野において世界的なスタンダードとも言えるほど認知度が高い資格です。企業の信頼性向上の一環として従業員の取得を支援し、トレーニングを活用される企業もあります。技術者自身のスキルアップとしても、コマンドや操作のベースがシスコ製品と類似している他社製品も多いため、シスコ製品を理解することで応用のきく知識とスキルを習得できるというメリットもあります。
──CTCテクノロジーのCCNA Security対応コースの受講者の属性は?
CCNA Securityの資格取得を目指すネットワーク技術者・管理者が中心ですが、今後ますます多様化していくであろうITに対応していくために、現在はネットワークに従事していない従業員を受講させる企業も見られます。また、CCNA Security資格の有効期間が3年と定められているため、再認定を目指して、再度受講される方もいらっしゃいます。実際の仕事では直接かかわることがない方も最新技術のキャッチアップも兼ねて受講される方もいらっしゃいます。
加えて、資格取得を目的とせず、ネットワークセキュリティの入門講座と位置づけて、技術者ではなくても基礎知識を習得したいという目的で受講される方もいらっしゃいます。
──CTCテクノロジーのトレーニングコースの特徴は?
CTCテクノロジーは、シスコが日本で認定資格をスタートさせたときからシスコ認定ラーニングパートナーとして各種のトレーニングを提供しています。最大の特徴は、実機を直接触りながら受講できる点です。リモートの機器をWAN経由で利用するトレーニングコースもあるようですが、CTCテクノロジーでは必要な機材をローカルで揃えていますので、無意味な待ち時間も発生せず、効率よく学習できる環境が揃っています。
弊社では、セミナールームに隣接したマシンルームに実機を設置していますので、受講者からの質問に対して実機を使い、動作検証できるなど、受講者のより深い理解につなげていただけますし、オリジナルの演習を使った応用的な内容も取り入れています。また、SIerとしてのノウハウも活用し、講師は実際の構築サンプルをもとに学習していますので、過去には、受講者が現場で活用できるような技術をご紹介できたことがありました。トレーニングを修了された方のフォローアップサービスも、弊社トレーニングの特徴の1つです。ご自分で学習されている際に、講師に質問したいことがあれば、修了後3カ月間、メールによる質疑応答のサービスをご利用いただけます。
《RBB TODAY》
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