アルカテル、ノーベル賞受賞のボイル/スミス両氏を祝福 〜 詳細な研究経歴も明らかに
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両者の発明・開発は、光のパターンを有用なデジタル情報に変換する技術であり、現在のさまざまなデジタルイメージング技術の基礎となっている電荷結合素子(CCD)に関するもの。ベル研究所にとってノーベル賞受賞は今回で7回目となり、ベル研究所研究員のノーベル賞受賞者は総計13名となる。
ボイル、スミス両氏は、ベル研究所半導体コンポーネント部門に所属、1969年からCCDの開発につながる基礎研究に着手した。ボイル氏は1953年〜1979年の間、光通信・衛星通信、デジタルエレクトロニクス/量子エレクトロニクス、コンピューティング、電波天文学の各分野を研究。さらにボイル氏は、1969年の初のアポロ月面着陸に際して、NASA(アメリカ航空宇宙局)の着陸地点選定を支援した科学チームの一員でもあったという。スミス氏は1959年〜1986年の間、ベル研究所で研究に従事し、その間長期にわたり、新型レーザーおよびその他半導体デバイスの研究開発を先導した。
発明当初硬貨程度の大きさだったCCDは、現在、デジタルカメラやビデオカメラ、バーコードリーダーなど多岐に渡る機器やセキュリティ監視、内視鏡検査、現代天文学、テレビ会議などの用途に広く使用されている。ベル研究所所長のジェオン・キム氏は「私たちが今生活している世界に多大な影響を与えたイノベーションを成し遂げたウィラード・ボイル氏とジョージ・スミス氏をたいへん誇りに思います。この両名による技術革新は、ベル研究所において最高水準にあり、コミュニケーション手段を変革することに焦点を当てた世界トップクラスの研究です。この精神は今もベル研究所の中心にあり、知的自由を尊重する研究方針の下、さまざまな学術分野や視点の結びつきがめざましい成果をもたらす環境で研究が進められています。また、光ファイバー分野での研究成果で通信業界に長期にわたって寄与し、現在私たちが利用している多くのサービスを可能にした、チャールズ・カオ氏にも祝意を表したいと思います」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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