クラウドは幻滅期へ入るのか? ガートナー都内でITイベント開催
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事前に報道関係者を対象に開催された説明会では、同イベントの解説とともに今後のIT環境についての見通しも語られた。
たとえば、企業はグローバル化やM&Aなど今まで考えてみなかったような施策を経営者は打ってこざるを得なくなり、業績の良し悪しが企業によってはっきり色分けされていく時代になるという。そのなかでIT部門は、今までのような課題に対する個別対応を行っていくのは非常にリスキーになる。「課題と対策というのは、残念ながら多対多の関係にある。組織の役割分担、管理の仕組みをどうするか、テクノロジーをどうするか?これらは絡み合っており、それを知ることが重要だ」。
また、情報活用という点については次のように解説する。「これから企業にどんなことが降りかかるのか?これは社内にあるデータをどんなに速く集めてもわからない。そこでは視点を内から外に移さなければいけない。外にどのような情報があるのかというと、たとえばSNS、Twitter、ブログ……こういうものから新たな兆しをみつけて、自社の戦略につなげていく」ことが重要だ。
さらに、さかんに叫ばれているクラウドについては幻滅期に入っていく可能性を指摘する。「多くのユーザーにとって、(クラウドは)ビジネスメリットがよくわからないという問題がある。そこがわからないと勉強をしたとしても結局効果がないのかと幻滅しはじめる」。コストについての不安や疑問が払しょくされることが必要だが、それには時間がかかる。ただし、クラウドというキーワードが消えたとしても考えたかのなかで重要な部分があるため、それを生かす形で進化しいくという。
ガートナーでは10月、クラウドコンピューティングに関する見解を発表していた。クラウドを企業外クラウドと企業内クラウドに分類したうえで、2012年までに多くの企業が、企業内クラウドに優先的に投資する可能性が高いと指摘した。企業内クラウドとは、企業内にクラウドサービスプラットフォームやインフラストラクチャを構築し、企業内や企業グループ内にクラウドサービスを提供する形態だ。
[お詫びと訂正]初出時、「Gartner SYMPOSIUM ITxpo 2009」の開催期間に誤りがございました。ここに訂正してお詫び申し上げます。
《RBB TODAY》
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