小学生の「情報モラル教育」家庭?学校? 父兄の意識差あきらかに 〜 gooリサーチ調べ
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小学生向けポータルサイト「キッズgoo」上において、小学生の子どもを持つ保護者を対象に、小学生のインターネット利用に関するアンケートを実施したもの。有効回答数は7,657名(男性:45.8% 女性:54.2%。20代:1.2% 30代:42.2% 40代:52.4% 50歳以上:4.2%)。
インターネットを利用する小学生の割合は、小学校1年生で47.4%、学年が上がるたびに増加し、小学校の6年生では88%と高い利用率があきらかになった。また、インターネット開始時期のトップは小学校1年生(21.6%)、次いで小学校3年生(19.6%)、小学校4年生(16.6%)という結果になった。インターネットをはじめて利用したきっかけの1位は「親が教えた」49.8%と約半数を占め、「兄や姉など、兄弟が教えた」(5.9%)を含むと、「家族」がきっかけで“はじめてのインターネット”を利用した子どもが約5.5割を占める。続いて「学校の授業で学習した」(27.7%)、「独学(自力)で使うようになった」(9.3%)となった。
フィルタリングサービスについては、一昨年の調査では16.7%、前回調査では20.8%、今回調査では25.6%の家庭が利用しており、2年連続で増加。一方でフィルタリングサービスを利用していない理由の1位は、「不適切なページにアクセスしないと思っているので必要ない」が53.3%、2位は「大人が使うときに不便だから」が22.1%と前回同様の順位となった。インターネットを利用するにあたりルールを設定している家庭は、76.3%だった。ルールでもっとも多かったのは「接続時間」(35.4%)、次いで「インターネットを利用する条件」(34.7%)とどちらも3割以上の家庭で設定されている。今回調査でポイントが増加したルールは、「インターネットを利用する目的」が前回調査17.3%から24.1%、「インターネットのマナーを守る」は前回調査15.9%から21.4%、「インターネットを利用する場所」は前回調査16.9%から22.4%となり、昨年よりもルールを複数設定する家庭が増えたことが示唆される。さらにルールを決める際に参考にしているものは何かと質問したところ、「親の経験や知識の範囲内」が85.2%で大多数を占めた。
子どもがインターネットを利用する目的についてはは、「ゲーム(63.7%)」がトップで根強い人気をみせ、続いて「勉強や宿題のための検索(53.9%)」「趣味・娯楽に関する検索(53.3%)」と前回調査と同様に明確な目的がある利用が半数を占めることがわかった。また、前回調査24.2%の「ネットサーフィン」は、31.1%と増加する傾向もみえた。メールやチャットやSNSなどのコミュニティーサービスも利用する小学生は前回調査より数パーセント微増したものの1割には達しなかった。また、メールやチャットやSNSなどのコミュニティーサービスを利用する際の相手として、前回調査19.4%の「インターネットで知り合った同年代の友達」は25.4%、前回調査6.2%の「インターネットで知り合った大人」は8.6%と、いずれも前年調査よりも上回る結果となった。
そして、小学校の指導要領で義務化された「情報モラル」教育についても、広範なアンケートが行われた。文部科学省によると「情報モラル」とは、「情報社会を生きぬき、健全に発展させていく上で、すべての国民が身につけておくべき考え方や態度」となっている。しかし「情報モラル」という言葉の認知を調べたところ、「知っており、どんな内容かも知っている」と回答した保護者は18.6%と2割弱だった。また「小学生にインターネットや情報モラル教育を行うのは誰が適当か」という問いに対しては「おもに家庭で親が教える」が前回調査の75.1%から63.1%と減少し、「おもに学校で教師が教える」が前回調査13.5%から28%と倍増する結果となった。「家庭で親が教える」と考えが主流であるものの、「情報モラルは学校で教師が教える」ことへの期待が高まっている傾向があきらかになったと、同レポートでは結論づけている。
《冨岡晶》
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