もっとも危険な国は「カメルーン」?その理由とは 〜 マカフィー、ドメイン危険度を分析
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今回の報告書によれば、アフリカのカメルーン(.cm)が、昨年もっともリスクが高いと評価された香港(.hk)を抜いて、もっとも危険なドメインになったとのこと。国別ドメインのなかでは、中国(.cn)とサモア(.ws)が2年連続で危険なドメイン上位5位以内に入っている。
ナイジェリアと国境を接するアフリカの小国カメルーンは、昨年は圏外だったが、今年、.cmドメインの36.7%がリスクをもたらすと評価され、1位に急浮上した。.cmは.comのタイプミスになりやすいことから、多くのサイバー犯罪者が、タイポスクワッティング(つづり間違いのドメイン名の不正占有)を目的とした偽サイトを開設し、悪質なダウンロード、スパイウェア、アドウェア、その他の不審なプログラムに誘導しているという。
一方で昨年、.hkドメインの管理者が詐欺に関係する登録を取り締まるために積極的な対策を講じたことから、香港は昨年の危険なドメイン1位から順位を33位下げ、34位になった。.hkドメインにおける危険なWebサイトの割合は、昨年は5件に1件だったが、今年はわずか1.1%だった。
逆に、国別ドメインでもっとも安全と評価されたのは日本(.jp)で、安全なドメインの上位5位以内に、2年連続で入った。また、世界でもっともトラフィック量の多い商用ドメイン(.com)が、危険なドメインの9位から2位へ急浮上した他、政府ドメイン(.gov)がもっとも安全なドメインとなったとのこと。
McAfee Labs(マカフィーラボ)の最高技術責任者であるマイク・ギャラガー氏は「今回の報告書により、サイバー犯罪者が摘発を免れながら、いかに多くのターゲットを騙すか、すばやく戦略を変えている模様が浮き彫りになりました。2008年にもっとも危険なドメインだった香港は、今年、劇的に安全になっています。サイバー犯罪者は、サイトの登録が安価かつ便利で、しかも摘発される可能性がもっとも低い地域をターゲットにしているのです」とのコメントを寄せている。なお、この年次報告書は、マカフィーのサイトにて、PDFファイルとして公開中。
《冨岡晶》
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