【PNDレビュー Vol.2】歩行者モードでハンドヘルドGPSのノウハウが活きる——GARMIN nuvi1480
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◆3タッチで使用モードを変更
徒歩モード/自動車モードの変更は実にカンタンだ。トップメニュー上部に表示されるグレーのバーにあるクルマのアイコンをタッチすれば自動車・自転車/徒歩・トラックの使用モード選択画面になる。ここで自転車/徒歩を選択すればよい。
トップメニューの「目的地検索」から案内先を検索・設定するが、この操作は自動車モードだろうが徒歩モードだろうが関係ない。通常であれば「日本住所検索」または「電話番号検索」が便利だろう。「日本」とついているのはGARMINのPNDは、MicroSDカードスロットに地図収録カードを差し込んで、各国の地図を利用できるようになっているからだ。
近くのコンビニを探したいならジャンル別の検索を、ランドマークとなる建物を検索したい場合は施設名称からの検索を利用する。これも通常のカーナビと同じだ。電話番号検索も可能だが、地図データに登録のない施設の番号では「該当なし」となる。
それ以外にも、「Internet検索」や「Photos」など、携帯電話経由でインターネットに接続して目的地を検索する機能もあるが、これは回を改めて取り上げたいと思う。
◆検索のインターフェースは国産ブランドのカーナビと同様
検索のインターフェイスは、国産ブランドのカーナビとほとんど変わらないので、特に説明がなくてもすぐに使える。住所は都道府県や市区町村名を50音のインデックスかリストをスクロールさせて選択する。何丁目何番地何号まで指定できるので、都内の知らないビルやオフィスにいくのも住所さえわかればまず問題ない。
今回も打ち合わせ場所への移動はもっぱら住所検索からだった。訪問先の住所など登録しておけば、ほぼ間違いなくたどり着けた。建物などの「名前検索」もメジャーな建物や大きな施設は問題ないが、名称入力の50音画面がちょっと慣れを必要とする。携帯電話方式(テンキー方式)ではなくひらがなの表による入力なのだが、ならび方が「あ行」が左から始まっている。また、母音の小文字、拗音促音の位置もちょっと慣れを必要とする配置だ。
◆最初はとまどいも
目的地を設定したら、ルートガイドに沿って移動するわけだが、徒歩モードでは自分の位置や進行方向が地図上で微妙に「ブレ」ることがある。最初は表示に戸惑うことがあるかもしれないが、使い込んでいくうちに、ブレはGPSの精度が悪いのではなくむしろ高いから起きていることがわかる。
たとえば、地図表示のスケール(縮尺の目盛)を30mで表示させていたとする。地図上のスケールの一目盛が30mということだが、よく画面を見ると、道路の幅が道幅を再現しているわけではない。幹線道路などで片側2車線もあるような道路は道幅だけでも20ー50mくらいあることもある。それでも画面上の道路は同じ幅の帯にしか表示されない。このため、道路の右側を歩いているのか、左側を歩いているのかによって、自分の位置を示すアイコンが、地図上の道からちょっとずれて表示されたり、広い歩道なら、右から左端へ移動したり、ちょっと向きを変えただけでも表示が反応してしまう。
このような動きを理解していれば、使っていて表示のブレが気になることはないだろう。なお、歩行者ナビでも、画面を注視しながらの歩行は危険である。人、自転車、段差などは十分に注意したい。
ルートガイドは、自動車モードと徒歩モードでは異なったルート探索をする。通常のカーナビは、ルートガイドの対象とする道は、出発地点周辺や目的地周辺の道路以外は、県道や市道レベルの道路を選択する。最短距離探索モードなどを備えるカーナビもあるが、細かい路地は通常案内しない。nuvi1480の徒歩モードは、細かい路地などもオンロードとして探索ルートの対象としてくれている。なお、ナビゲーションモードに、徒歩(自転車)、自動車のほか、トラックというものがある。これは、主にヨーロッパなどでは、市街地だけでなく幹線道路でもトラックが通過できない道路や迂回規制が多いためだ。
◆バッテリー駆動時間には満足
最後に特筆したいのは、バッテリーの消耗が少ないという点だ。仕様ではバッテリー駆動時間は3時間となっているが、残量表示の減り方では4時間以上いけそうな感覚だった。
実際にバッテリー切れまで試す機会はなかったが、1時間くらいなら電源を入れたままでもまず、バッテリー切れを心配する必要はないだろう。都内の打ち合わせで、最寄駅からの移動くらいなら、回数にして4、5回くらい、期間にして1週間程充電なしで使うことができた。
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