iPod／iPhone向けモバイルスピーカー3機種を試してみた

●横置きでも使えるiPod／iPhone向けポータブルスピーカー「i-Swing（PSP-IS）シリーズ」

　プリンストンテクノロジーの「i-Swing（PSP-IS）シリーズ」は、iPod／iPhoneを横置きにできるポータブルスピーカーだ。本機は可動式のDockとスライド式ユニットを備えており、横置きにした状態でカバーフローを操作したり動画を再生できるのが特徴。最大出力6W（3W＋3W）、40mmのドライバユニットを搭載しており、コンパクトながら迫力のサウンドが楽しめる。ただし、iPod classic 160GBの初期モデルに限り、本機のDockコネクターに挿入できないので注意が必要だ。

　前面には、電源ボタンとボリュームスイッチ、本体中央部には可動式のDockコネクター、背面にはステレオミニジャック入力とACコネクター、底面には本機を立て掛ける足と乾単4乾電池4本を入れるためのスペースがある。乾電池での駆動時間は、6時間となる。Dockコネクターのない旧モデルのiPodやiPod shuffle、ポータブルオーディオなどでも、本機のステレオミニジャック入力を利用して聴くことができる。本機の実売は6,000〜8,000円程度とリーズナブルで、コストパフォーマンスは高いだろう。

●コンパクトに折りたためるiPod／iPhone向けモバイルスピーカー「Rechargeable Speaker S315i」

　ロジクールの「Rechargeable Speaker S315i」はフルレンジドライバーを備え、リチウムイオン充電池を内蔵したiPod／iPhone向けのモバイルスピーカーだ。フル充電の状態で、20時間の再生が可能（省エネモード時）。本体重量は670g。

　本機を折りたたむとフラットになるため、収納の際にかさばらない。スタンド兼Dockコネクターカバーのパーツを展開するとDockコネクターが現れ、iPod／iPhoneを装着できるようになる。展開したパーツがそのままスタンドの脚になるという合理的な設計になっている。Made for iPodおよびWorks with iPhoneに対応しており、Dockコネクタのない旧モデルのiPodやiPod shuffle、ポータブルオーディオなどでも、ステレオミニジャック経由で本機を利用できる。

　音質は、モバイルスピーカーとして満足のいく性能だろう。音量を上げても、ユニットがビリビリと振動したり、音割れすることもほとんどない。自室や出かけた先での視聴用には、十分な性能を発揮してくれる。BGMにあわせたダンスなどの練習や、パーティでのBGM利用などにもよいかもしれない。

　ロジクールストアで12,800円という価格は、充電池内蔵でコンパクトに折りたためるモバイルスピーカーとしてリーズナブル。音質も満足いくレベルで、コストパフォーマンスが高い製品に感じる。また、ロジクールの製品は保証期間が2年間と長期間、本機を長く使いたい人にとってうれしい配慮だ。

●小型軽量で持ち運びに便利なiPod用スピーカーシステム

　「Portable Speaker S125i」は、小型軽量かつ操作がシンプルなiPod用ポータブルスピーカーだ。本体重量はわずか400gで、持ち運びが苦にならない重さ。

　本体のボタンは、電源とボリューム、Bass Boost機能スイッチのみ。本体上部にはDockコネクター、背面にはステレオミニジャック入力とACコネクター、底面には単3乾電池4本を入れるための蓋がある。乾電池での駆動時間は、10時間となる。

　本機は小さい割に、そこそこのボリュームにしても音割れせずにしっかり鳴る。また、Bass Boost機能で低音を強調できるため、迫力のあるサウンドだ。デザインには、どこかしら愛嬌のある印象があり、オシャレな部屋に置いておいても違和感がないように思う。ステレオミニジャック入力を備えているため、Dockコネクターのない旧モデルのiPodやiPod shuffle、ポータブルオーディオなどからも利用できる。

　ロジクールストアで6,980円と、同社のスピーカーとしてはリーズナブルな部類になる。それほどスピーカーにお金をかける気はないが、部屋の中ではヘッドホンではなくスピーカーで音楽を楽しみたいという人には最適だろう。また、ロジクールの製品は保証期間が2年間なのもうれしい。（iPod Style　戸津）