今回の不具合の原因は、当該製品を長期間使用した場合、ヒーター温度調整用部品が接点溶着防止回路の働きにより想定以上の開閉回数を繰り返し、当該部品内に接点消耗粉が堆積。その堆積した接点消耗粉と湿気で、絶縁部分に電流が流れることで過熱し、当該部品下部の基板が過熱し続けるという。
さらに、ヒーター温度調整用部品から温度ヒューズが遠くにある場合は、この過熱が生じても温度ヒューズが動作せず、最終的に、配線パターンが破断することにより通電が停止。この過熱の過程でコントローラケースに穴が開き、周辺を変色または焦がす可能性があると判明した。
同社では、この不具合により8件の「発煙/コントローラケースの一部穴あき(焼損)/床材一部焦げ」事故を報告。いずれも人的被害には至っていないという。
そこで同社では無償で代替品(販売製品相当品)との交換を実施。リコール社告では、対象製品を所有するユーザーに対して電源プラグを抜き、使用を中止するとともに、受付窓口まで連絡するように呼びかけている。
なお、同社では生活協同組合コープこうべから委託を受け、電気カーペット1製品5機種を製造(OEM供給)。同製品は生活協同組合コープこうべおよび大阪北生活協同組合で販売された。同製品からの事故情報はないが、事故防止のために同様の対応を実施するという。
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