【MWC 2010 Vol.10】大規模なインターフェイス変更——Windows Phone 7
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同社はこれまでもWindows Mobileを搭載したスマートフォンを「Windows Phone」のブランド名で呼んでいたが、今回の発表ではWindows Mobileの名称は完全に消え、Windows Phone 7が事実上のOS名として扱われている。ただし、発表では「Series」とされているものの、どのようなエディション(Standard/Professional/Classicなど)が用意されるかはまだ明らかにされていない。
ユーザーインタフェイスは大幅変更になり、「Phone」「People」「Pictures」「Games」「Music + Video」「Marketplace」「Office」といった機能がタイル状に並べられた待受画面を採用した。PC版Windowsを小型化したというイメージが強かったこれまでのWindows Mobileの画面よりも、北米市場で販売されている携帯型メディアプレイヤー「Zune」に近い印象のデザインになっている。実際に、すべてのWindows Phone 7搭載スマートフォンにはZuneの機能・サービスが統合されるという。
同社が提供するオンラインサービス「Windows Live」やSNSなどの各種Webサービスと密接な連携を図り、“bing”検索との統合を強めたほか、知人が写真をアップロードするとそれが自動的に待受画面上で通知されるなどのコミュニケーション機能を搭載した。また、Xboxのオンライン機能「Xbox LIVE」とも連携し、ゲーマープロフィールやアバターなどの機能はXbox 360とWindows Phone 7の両方からアクセスできるようになる。
大規模なユーザーインタフェース刷新により従来のWindows Mobileアプリケーションとの互換性が懸念されるが、開発に関する詳細は3月のMIX(同社が主催するWebアプリケーション開発者向けの技術カンファレンス)で説明するとのアナウンスがされているのみで、現時点では詳細は不明。
パートナーとして発表された携帯電話事業者は世界10社あまりで、中でも特に米AT&Tと仏Orangeは強力な賛同を示す中心キャリアとして紹介された。最初のWindows Phone 7製品はこの2社から発売される可能性が高い。昨年のMobile World CondressでWindows Mobile 6.5が発表された際は、初期賛同パートナーとしてNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの3社が含まれていたが、今回日本の事業者は1社も含まれていない。
《日高彰》
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