富士通、IaaS型クラウドサービスを提供開始 〜 「Trusted-Service Platform」上にパッケージを搭載
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「オンデマンド仮想システムサービス」は、同社データセンターで保有するサーバやストレージ群を仮想化・標準化・自動化することで、処理能力やデータ格納量など、顧客の利用用途に応じたICTインフラを、ネットワーク経由で仮想的に提供するサービス。また、サーバ機能のみならず、ネットワーク機能やセキュリティ機能などをパッケージ化して提供するため、信頼性の高いクラウド環境を利用することが可能とのこと。
仮想サーバは処理速度などの性能ごとに、エコノミー、スタンダード、アドバンス、ハイパフォーマンスの4タイプが用意され、1時間単位での利用が可能(エコノミータイプは1時間あたり31円で利用可能)。また、ディスク、ネットワークは容量や通信量による従量課金制を採用した。サーバの構成やスペック、台数、OSなどをWeb上で選択するだけで簡単に仮想ICTシステムを構築できる。検証済みサーバ構成もシステムテンプレートとして用意されている。Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバの3階層まで構成できる。
富士通では、1995年よりアウトソーシングサービスを提供開始、2007年よりSaaSやネットワークサービスを総合的に提供開始、2009年よりクラウドサービスを展開している。「オンデマンド仮想システムサービス」については、クラウドサービス基盤「Trusted-Service Platform」上に、富士通グループが提供するSaaSやパッケージ製品を搭載し、基盤の検証や、サービス利用における効果検証、信頼性の検証など、社内39プロジェクトにおよぶ検証を実施してきたという。同時に、農業・医療・社会基盤などの分野において、利活用実証も実施している。今後、サービス開始から1年間で1,000社、クラウドサービス全体で2012年度末に売上3,000億円を目指す。
《冨岡晶》
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