ワコム、大画面液晶ペンタブレットのスペックアップモデル

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2010.3.2（火）15:37

　ワコムは2日、映像制作やデザイン制作向けのプロフェッショナルグラフィックス用液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX」の仕様を刷新したと発表。3月26日から新Cintiq 21UXを発売する。価格はオープンで、同社直販サイト価格は228,000円。

　同製品は、2005年2月に発売した21.3型液晶（解像度1,600×1,200ピクセル）ペンタブレットの仕様刷新モデル。1,677万色フルカラーで、上下/左右各170度の広視野角を持り、表示面のガラスと本体の縁に段差がないフラット構造。適度なパームレストを用意し、手を滑らかに動かしてストレスなく描くことができるという。また、チルト角度は30〜80度とし、時計回り/反時計回りの両方向に180度回転することも可能、使い勝手に合わせてディスプレイの見やすさを調節できる。

　最新のペン用ICを搭載することにより筆圧情報の処理速度を向上しており、従来モデルとの比較で、筆圧レベルの感知が1,024レベルから2,048レベルへ倍増。指先のニュアンスを正確に感知して、絵筆のようなタッチでの表現がこれまで以上にリアルになったという。また、筆圧を感じる最小のON荷重が10gから1gへ軽減し、より軽いタッチでも表現力を持った描画が可能になった。

　ショートカットなど、頻繁に使うキー操作を設定できるファンクションキーをディスプレイの左右に合計16個配置し、作業中の手の動きを効率的にした。また、ファンクションキーを使用する際の手の位置に合わせて、キーの裏側に「トラックパッド」を合計2個配置し、画面のズーム/ブラシサイズの変更/レイヤー切り替え/カンバスの回転など、指一本で切り替えながら簡単に操作できるようにした。

　おもな仕様として、対応OSはWindows 7/Vista/XP（SP3以降/64ビット版を含む）、Mac OS X 10.4以降。読取可能範囲は432×324mm、読取分解能は最高0.005mm、読取精度は±0.5mm、傾き検出レベルは±60レベル。ディスプレイの最大輝度は200cd/m2、コントラスト比は550：1、応答速度は26ms。インターフェースはUSB/DVI-I。本体サイズは幅561×高さ421×奥行き47.8mm（突起部/スタンドを除く）、重さは8.7kg（本体のみ/スタンドは1.7kg）。付属品はスタンド/グリップペン/太径ラバーグリップ/ペンスタンド/替え芯/芯抜き/カラーペンリング/変換アダプタ（DVI-I−DVI-D/DVI-I−アナログRGB）など。

《加藤》