ネット事業者団体・有識者など、都の青少年育成条例案に対し「反対」を表明
エンタープライズ
その他
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
グーグルやマイクロソフトが参加する団体も、都の青少年条例改正案に対し反対表明へ
-
2010年度「KDDIケータイ教室」の概要が発表 〜 新プログラム「防犯・防災講座」が追加

東京都の青少年健全育成条例改正案は、“「非実在青少年」による性的表現を含んだ作品も規制していく”というもので、3月18日審議開始が予定されている。しかしその珍妙な表現だけでなく、表現規制の基準の曖昧さなどから多くの批判を呼んでいるのが現状だ。
10者は、同改正案に対して「憲法の保障する表現の自由、通信の秘密を侵害するおそれがあるばかりか、“青少年インターネット環境整備法”と齟齬する事項もある」と問題点を指摘した上で「憲法94条でいう“法律の範囲内”での条例制定とはいえず、法秩序の統一性を損なうおそれがあることに懸念を表明するとともに、インターネット利用環境に地方行政が不当な制限を加えることにより、家庭や学校および民間団体で現在進められている自主的な取組を後退させることになる」として、連名で反対意見を表明した。
さらに、条例改正にあたっては「(1)言論および表現活動に対し、都をはじめとする公権力による恣意的な関与がなされない条例とすべきこと」「(2)多様な目的や機能をもった民間の組織や活動が認められる条例とすべきこと」「(3)利用者および事業者が多様な基準から選択できる権利が保障される条例とすべきこと」「(4)憲法や青少年インターネット環境整備法等の法律の範囲内での条例改正とすべきこと」が最低限守られるべきであると指摘している。
また添付資料では、条例案の基準が事業者の判断の指針となるものではなく混乱を招くものとなっている点、インターネットの機能を利用したあらゆる情報が該当する可能性がある点、自由に報道・出版・発信することができなくなる可能性がある点などが、具体的な懸念としてあげられている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連リンク
関連ニュース
-
グーグルやマイクロソフトが参加する団体も、都の青少年条例改正案に対し反対表明へ
エンタープライズ -
2010年度「KDDIケータイ教室」の概要が発表 〜 新プログラム「防犯・防災講座」が追加
エンタープライズ -
ソニー、有機ELテレビの国内生産を完了し販売終了へ
IT・デジタル -
総務省、作者自身がコンテンツの“レイティング”を決める実証実験を開始 〜 「魔法のiらんど」にサイト開設
ブロードバンド -
ネット利用、親子の意識差が浮き彫りに——慶應義塾高校で調査
エンタープライズ -
【年末企画 Vol.2】編集部が選んだ2009年10大ニュース(ブロードバンド編)
ブロードバンド -
今後10年で科学、数学分野等を世界トップに〜オバマ大統領が演説
エンタメ -
ついに「18歳以上/未満のユーザー間はアクセス制限」 〜 mixi、青少年保護を強化
エンタープライズ -
TCAと日本レコード協会、「違法音楽配信対策協議会」を設立
エンタープライズ -
ネットの危険を動画やシミュレーターで学ぶ〜セキュリティ特集2009秋
エンタメ -
ドコモ、安全利用のため、小学低・小学高・中学・高校ごとに4つの推奨コースを設定
エンタープライズ -
【子どもとネットVol.1】ティーンのオンラインセーフティ〜意識と取組み
エンタープライズ -
ワンクリ詐欺やグロ画像に遭遇した生徒がほぼ半数! 〜 慶大、デジタルアーツ共同調査
エンタープライズ -
KDDI、保護者・教育機関向けサイト「見つめてみよう、子どものケータイ」を開設
エンタープライズ -
ミクシィ、18歳未満の青少年ユーザー確認を8月より実施
エンタープライズ