2009年は違法情報が倍増、1位は「わいせつ物陳列」 〜 警察庁インターネット・ホットラインセンター
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警察庁では、2006年6月より、インターネット上における違法情報や有害情報に関する通報を受理し、警察への通報、サイト管理者やプロバイダ等(サイト管理者)へ削除依頼を行うホットライン業務を民間に委託、「インターネット・ホットラインセンター」として運用している。
2009年中にセンターが受理した通報件数は、130,586件(月平均10,882件)で前年比−4,540件、−3.4%と微減したが、センターに通報された情報を分析した結果、違法情報・有害情報に該当すると判断された件数は年々増加しており、2009年中の合計は33,968件であった(前年比+13,635件、+67.1%)。
違法情報(わいせつ物、児童ポルノに関する情報等インターネット上での流通が法令に違反する情報)は27,751件(前年比+13,540件、+95.3%)。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された情報は10,161件(全体の36.6%)となった。有害情報(殺人等の違法行為の請負等に関する情報、集団自殺を呼び掛ける情報等)は6,217件(前年比+95件、+1.6%)だったという。違法情報がほぼ倍増したことになるが、内訳の1位は「わいせつ物公然陳列」が5割以上を占めた。その他、違法情報・有害情報には分類されない、知的財産権侵害に関する情報、子供に悪影響を及ぼすおそれのあるポルノ情報等は106,423件(前年比−16,524件、−13.4%)だった。これらは関係者団体に連絡され対処されたとのこと。
2009年中にセンターからサイト管理者等に対し、違法情報として削除依頼を行った16,496件のうち14,518件(88.0%。前年85.0%)が、また、有害情報として削除依頼を行った1,971件のうち1,546件(78.4%。前年75.8%)が削除された。センターから通報を受けた違法情報をもとに、2009年中に警察での検挙に至ったものは110件(前年比+100件、+1,000%)。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された違法情報を端緒としたものは75件(全体の68.2%)となった。
《冨岡晶》
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