カカクコムは25日、「価格.com」に集積されるアクセスデータをもとに、LEDバックライト搭載モデルの現状レポートを発表。それによれば、同サイトでは昨夏ごろから徐々にLEDバックライト搭載モデルがページビュー(PV)を伸ばし始め、2010年2月時点では「液晶テレビカテゴリ」において、約1割のPV数となっている。
これらの要因は、昨夏以降におけるLEDバックライトモデルの増加。2008年度に発売された同モデルはわずか2.2%の製品シェアに過ぎなかったが、2009年度(現時点)においては12.9%と大きく躍進した。
はずみをつけたのが昨年9月に発表されたシャープ「LED AQUOS LX」シリーズ。それまで同社が高級機のみで展開していたLEDバックライトモデルを、実売20万円前後からの普及価格帯に下げてきたことがポイントとなり、LEDバックライトの認知度に一役買ったとカカクコム側では分析する。それらと前後して、高級機ではあるものの東芝「REGZA ZX9000」シリーズが人気を集め、“100万円テレビ”として話題を呼んだ「CELL REGZA」も勢いに拍車をかけたとしている。
「2強」の風向きが変わってきたのは今年1月。この月、ソニーが「ブラビア」の普及価格帯LEDバックライトモデルを投入したことにより、2010年2月時点では先行していた東芝製モデルをしのぐ注目度を集め、PV数で2位を獲得。また、シャープがより廉価版の「LED AQUOS S」シリーズを2月から発売し、さらなる人気の拡大に成功。PV数で2位のソニーを大きく離し、首位の座を堅持している。
例年通りのスケジュールならば、東芝では5月ごろに新製品を発表するのではないかと噂されており、その時点で再び注目度の推移があるのではないかと、カカクコム側では見ている。また、主要メーカーの基本スペックがLEDバックライトに移行するのではないかとの予測も示した。