国内携帯電話市場、9四半期ぶりにプラス成長 ~IDC Japan調べ
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
2009年第4四半期の国内出荷台数は、対前年同期比11.1%の大幅増の864万台になったとのこと。この結果、国内携帯電話市場は、9四半期ぶりのプラス成長を記録した。今回、同市場がプラス成長に転じた主要因としては、(1)昨年クリスマス期の出荷台数が著しく低水準であったこと、(2)auKDDI、ソフトバンクモバイルの2社の積極的な新製品の投入があったこと、の2点をあげている。
同四半期における端末ベンダー別出荷台数シェアでは、今回もシャープがシェア第1位を獲得した。同社のシェアは前四半期の26.1%から30.5%へと大幅に上昇すると同時に、15四半期連続でトップの地位を維持している。第2位には、前四半期同様「らくらくホン」を中心として安定した端末出荷を続ける富士通がランクイン、上位機種の販売が伸び悩んでいることが影響し、パナソニックモバイル社は第3位となった。また今四半期では、auKDDI向け薄型端末「K002」を中心に販売を伸ばしている京セラが、前回から順位を1つ上げるかたちで第4位になったことを注目ポイントであるとした。2009年の年間出荷台数においても、昨年同様、シャープが第1位を維持した(市場占有率25.4%を獲得)。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション シニアアナリストの木村融人氏は、2010年の見通しに関して「今後、新規スマートフォン端末の投入などで市場が活性化されることは大きなプラス材料と言える。しかし、出荷台数ベースでは相変わらず厳しい状況が続いており、2010年は横ばいか、微減の可能性もある」とは分析している。
《冨岡晶》
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