慶應とソフトバンクBBがクラウド型eラーニングで実証結果、iPhoneにも対応
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同システムでは、単位取得に必要な個人の成績情報や学習履歴の管理上の課題を解決することで、デジタル化された高等教育資産であるOCW(Open Course Ware)コンテンツをフォーマルラーニング(大学での講義や会社での研修など公式な学習の場で行われる学習活動)に利用できる管理方式を実現し、修学の利便性向上と充実を図ったという。また、クラウド型で提供することで、コストの大幅軽減も実現したという。
2009年4月~7月の期間、同eラーニングシステムを、慶應義塾大学経済学部の「日本経済史」講座において導入し実証実験を実施。受講学生数232名と約92%の高い受講率を達成し、受講学生の約88%が単位を修得。「満足度70%以上」と評価した学生が約89%、約92%の学生が「今後もeラーニング方式で授業を受けてみたい」と回答したという。また、約82%の学生が大学以外で授業を受講、移動時間や授業の合間、自宅にいる時間など、効率的な合間学習の実現がみられたとしている。メリットとしては「繰り返し学習が可能」「授業に集中できるので効率的」「自由に時間を決められて、学習の場所を選ばない」など、デメリットとしては「質問しにくい」「臨場感がない」「スケジュール管理が大変」などといった意見が寄せられた。アンケート調査はLMS(Learning Management System)上で実施し、有効回答数は179名。
この実証実験では、OCWコンテンツを対象にフォーマルラーニングを実現する形態としてSaaS形式でLMSを利用し、コンテンツとしてOCWサーバに蓄積された講義映像にアクセスする学習実践を行っている。A’OMAIを利用することにより、新たな機能追加などへも柔軟に対応でき、この事例では、iPhoneを統合的な環境で利用することが可能という。
《RBB TODAY》
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