Apple、「マルチタスク対応」のiPhone OS 4を発表
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iPhone OS 4は、iPhone OSのメジャーアップデートとなる。100以上の新機能を盛り込み、開発者向けには1,500を超えるAPIを用意した。
●目玉の1つはマルチタスク対応
新機能の目玉の1つはサードパーティアプリにおけるマルチタスク対応。例えばwebラジオアプリの「Pandora」を用いて音楽を聴きながら、ほかのアプリを操作する「バックグラウンドオーディオ」や、VoIPアプリとほかのアプリとの併用などが可能となる。
また、先日iPadに同梱された電子書籍リーダー「iBooks」が含まれるのも特長。ただし現状では、日本における展開は未定だ。これらのマルチタスクはiPhone 3GS/iPod touch(2009年後期モデルの32GB/64GB)のみ適用される。iPad向けのiPhone OS 4は今秋にリリース予定。
フォルダ機能/メール機能の強化も図った。新しいフォルダ機能では、アイコン上にほかのアイコンを重ねていくことにより、ホーム画面に自動新規フォルダを作成する。例えばゲームアプリであれば、それらを重ねていけばフォルダが自動的に作成されるという直感的なもの。デフォルトのフォルダネームは「App Store」のカテゴリーをベースに作成され、例えば「Games」といったようにカテゴリー別にアプリをまとめることが可能となり、アプリの整理がしやすくなったという。ただしフォルダネームの変更は容易に行なえるとのことだ。
メールでは、「統合インボックス」により、すべてのアカウントのメールを1つのインボックスで表示可能になるという。インボックスの切り替えはワンタッチで行なえ、テーマに沿ったメッセージをスレッドごとに整理することも可能とした。
●独自の広告用プラットフォーム「iAd」
もう1つの目玉としては、広告用プラットフォームの「iAd」が挙げられる。これはインタラクティブ性を活かしたweb広告を提供するもの。現状、モバイル端末における広告表示をクリックすると広告主のページに飛ばされてしまい、もとの状況に戻ることが困難な場合が多かったが、iAdではこれらの問題を解決。作業していたアプリを離れることなくフルスクリーン動画とインタラクティブな広告表示を行なうことを可能にしたという。Apple側で広告の販売/サービス提供を代行し、広告コンテンツ提供者は60%の利益を受け取る。
そのほか、セキュリティ/互換性の向上を図ったエンタープライズ機能の強化なども図っている。
《小口》
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