memristorは、1971年にはその存在が指摘され、2008年にHPによって開発が実現された受動素子。電気の供給を受けなくともデータを保存でき、従来のフラッシュメモリと比べ、消費電力が少なく、高速での動作が可能になるという。フラッシュメモリと比較して、同じ面積に2倍以上のデータを記憶できるという。また、従来のトランジスタのように放射線による影響を受けないため、デバイスを小型化できる。
HPは、「ムーアの法則にならってトランジスタが限界まで縮小された後でも、memristorにって今後よりコンパクトでエネルギー効率の良いコンピューターシステムの開発が可能になるだろう」とコメントしている。