iPad ファーストインプレッション 第2弾
IT・デジタル
スマートフォン
注目記事

●ファーストインプレッション(ソフトウェア編)
iPadでは、iPhoneやiPod touch同様、写真や動画、カレンダー、メール、ブラウザ(Safari)などのアプリが標準で用意されている。その他にiPhone用としてリリースされたアプリも使用できる。また、現時点では数少ないながらも、iPad専用アプリもリリースされており、iPad対応(もしくは専用)アプリは日を追うごとに増えているようだ。
1つのホーム画面に置けるアイコンの数は、iPhoneと同様16個。アイコンの間隔が空いている事で、整理され、見やすい印象だ。標準のアプリも少なく最小限になっているので、今まで以上に多くのアプリをインストールする事が可能だろう。操作感は、iPhoneと同じながら、携帯電話を操作するというよりも、モバイルPCを操作している感覚に近い。
標準WebブラウザであるSafariの操作感は、PCとほぼ同じ感覚で操作できる。ディスプレイが大きいという事もあるが、ニュースサイトなど縦長のレイアウトのページは、むしろPCよりも見やすいくらいだ。Youtubeなどの動画か埋め込まれたサイトも、同じページ内で動画を見ることができる。iPhoneでは、Youtubeアプリへ引き継がれてしまったので、この点はより便利になったと言える。
メールも、本文とメールのリストが同時に表示され、横レイアウトではMac版のメールアプリとほぼ同じ感じで操作できる。惜しむらくは、迷惑メールを削除する際にもプレビューが表示されてしまう点だろうか。メールの作成なども、ソフトウェアキーボードが思いのほか使いやすく、iPhoneでは簡単な返事くらいしかタイプする気になれなかったのだが、iPadであれば長文も気にせずタイプできる。ちょっとした旅行や出先でのメールの返信や、出張などでもメールベースで対応可能な業務であればiPadひとつで可能ではないだろうか?
iPhone/iPadアプリには、3種類のタイプが存在する事になった。1つ目はiPadのみで動作するiPad専用アプリ。2つ目はデバイスによって表示や動作が変化するiPhone/iPad兼用アプリ)。そして3つ目は、従来のiPhone/iPod touch用として開発されたiPhoneアプリだ。
iPhone、iPod touchおよびiPadアプリケーションは、iPadにおいて、その大画面を活かしたインタフェースと解像度で使用することができる。
iPhone、iPod touchアプリケーションは、iPadの画面において、iPhoneの画面をそのままの大きさで表示する「等倍モード」と、画面いっぱいまで拡大して表示する「2倍モード」の2つのモードで動作する。等倍モードは、電子書籍(読み物系)などテキストを読むアプリの場合に使用すると文字が読みやすい。例外としては「産經新聞」で、iPhoneでは拡大すると画面が狭くて読みずらかったが、iPadでは、等倍モードよりも2倍モードの方が、拡大表示をっても文字もくっきりとして読みやすかった。
2倍モードは画面いっぱいまで拡大するので、多くのアプリはこちらのモードの方が使いやすい。特にゲームの場合にはiPadの操作感も向上するのでiPhoneを使用するよりもハイスコアが出る場合が多かった。また、「ラブプラス iM(高嶺愛花)」「ラブプラス iR(小早川凛子)」「ラブプラス iN(姉ヶ崎寧々さん)」は、iPadでプレイするのが約束されていたかのように、2倍モードでも十分堪能できる。iPadネイティブ対応となった場合の期待感が否応でも高まるというものだろう。青空文庫系の電子書籍は単純に文字が大きくなり、ジャギーがかってしまうので読みにくいが、コミックはそこそこ読める感じだ。
画面が大きくなったという事と、CPUのパワーが向上したということで、iPhone 3G/3GSと比較しても一層便利になった印象がある。特に、画面の大きさが拡大した効果は絶大で、これだけでも使い勝手は良いと思う。UMPCのように無理矢理画面とキーボードを小さくしたモバイルPCよりもキーボードは打ちやすい。フルサイズのノートPCよりも軽量。iPhoneなどのスマートフォンよりは重いけれども、圧倒的に使い勝手が良い。といった感じで、PCとスマートフォンの間に立つような製品ではないだろうか?(iPodStyle 戸津)
第3弾へ続く
《RBB TODAY》
特集
この記事の写真
/