KDDI、NFC携帯電話の実証実験を開始 ~ かざすだけでクレジット決済もタグ読み込みも可能に
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NFC携帯電話では、クレジットカードや電子マネーの決済サービス、海外の交通機関への対応、IC運転免許証など公的証明書との連携、チケットサービスやICタグを内蔵したポスターにかざすことによる情報取得など、複数のサービスが1台の携帯電話で利用可能となる見込みだ。
2008年にも実証実験が実施されているが、これはクレジット決済機能のみについての実験だった。今回は、リーダ/ライタ機能や、Bluetooth連携機能など、複数のアプリケーションを、実利用に近い形で無線ネットワークにより携帯電話にダウンロードし、携帯電話のUIMカード上に搭載する。また、クレディセゾン、じぶん銀行、全日本空輸、TOHOシネマズ、トヨタ自動車など、多数のパートナー企業が協力し、さまざまな検証を行う。クレジット決済機能と決済用リーダ/ライタ機能については、MasterCard PayPassの認定取得を目指す。
なおNFCはISO(国際標準化機構)で規定された国際標準で、タイプA、タイプB、FeliCaの通信方式に対応しているが、本実験に用いられるNFC携帯電話は、携帯通信事業者の世界的な業界団体であるGSMAの分科会Pay-Buy-Mobileの指定する仕様も満たしているとのこと。今後は海外との国際互換性を意識し、海外事業者とも仕様共通化を目指すという。実験期間は5月1日~12月31日。
《冨岡晶》
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