東芝モバイルディスプレイ、21型の裸眼式3Dディスプレイを開発
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3Dメガネを用いない裸眼式の3Dディスプレイは、最近ではシャープが発表済みだが、シャープ製は3.4型のモバイル用途。また、おもにデジタルサイネージ用途として、ニューサイトジャパンが70型の大型ディスプレイを発表している。
今回発表されたのは21型で、3D画素数は1,280×800ピクセル、3D視域は水平方向±15度、表面輝度は480cd/m2。本ディスプレイの視聴方式は、インテグラルイメージング(光線再生)方式を採用。この方式は、9方向から見た画像データを再現する多視差を採用することから、メガネ方式にはない「運動視差」(視点移動にあわせて見える映像が変化する)の特長を持ち、長時間利用しても目の疲労度が少ないとうたう。さらに、視域が広く、自然で滑らかな立体像の表現が可能だという。
低温ポリシリコン技術を採用した超高精細画面との組み合わせにより、大画面で高精細な3Dディスプレイを実現したという。レンズシートの採用により、表面輝度の低下を抑制し低消費電力で一般ディスプレイと変わらない明るさを提供するとしている。また、パネルを倒した平置きの状態で、立体模型のように上方からの俯瞰で見ることも可能だという。
なお本ディスプレイは、2009年度補正予算により、総務省から受託した「眼鏡の要らない3次元映像技術の研究開発(次世代・究極3次元映像技術)」において、東芝の研究開発センターと共同で開発したものとなる。
《小口》
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