【富士通フォーラム2010(Vol.12)】サーバ仮想化環境の課題を解決――作業簡素化と投資最適化
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ブレードサーバとサーバ仮想化技術によるサーバ集約では、CPUやメモリ資源の集約による削減効果が達成されたが、ディスク資源については、サーバ仮想化前と同容量が必要となってきた。富士通では、無駄なディスク容量を削減するために、物理ディスクを“プール化”することで未使用領域を共有化する「ディスク容量仮想化ソリューション」を、システム規模や運用要件に応じて提供している。
小規模向けには、PCサーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere 4」に標準実装されている機能を使って、VMware社認定のエントリーシステム向けETERNUS DX60/80ディスクアレイのディスク容量を低コストで仮想化するソリューションを提供している。
中規模向けには、「シン・プロビジョニング技術」に対応したミッドレンジシステム向けETERNUS DX400 seriesディスクアレイ、エンタープライズシステム向けETERNUS DX8000 seriesディスクアレイを提供。少ない物理ディスク容量に大容量の仮想ボリュームをサーバに割当てて運用を開始し、使用量に応じて物理ディスクを増設できる。これにより、導入時の厳密なディスク容量の設計が不要となるだけでなく、ディスク増設時もパーティション変更などのサーバ側の変更が不要なため、業務システムを停止することなく増設できる。
加えて、サーバ仮想化環境における安全かつ効率的なストレージ運用のために、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF Storage Cruiser」も用意されている。このソフトウェアを使えば、装置構成やリソースの関係性を1つの画面にグラフィカル表示することができ、障害時の影響範囲を容易に特定でき、迅速な対応が可能になる。また、物理容量と使用容量の変化をグラフで確認できる機能や、しきい値監視により、物理ディスク容量枯渇の予兆や増設時期の把握を行えるようになっている。
また、大規模なデータセンター向けには、「バーチャライゼーション・ストレージ(参考出展)」を用いた、複数のストレージ装置を束ねて管理できる仮想化統合技術を提供している。シン・プロビジョニングに対応していないディスク装置に対する拡張機能の提供も可能にし、さらに複数のディスクアレイからなる仮想ボリュームによってI/Oの偏りを排除し、全体のパフォーマンスの確保につなげることも可能となっている。
《柏木由美子》
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