煙や霧の向こうの被写体を映像化!NHKが受信アンテナ開発
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
電波テレビカメラは、煙や霧の向こうの様子など普通のテレビカメラでは撮影できない被写体を、周波数の高いミリ波を利用して撮影するもの。NHKでは災害報道などに役立つものと期待されることから研究を続けている。
仕組みは、被写体に向けて60GHz帯のミリ波を放射し、受信アンテナのビームを上下左右に高速に走査しながら反射波を受信。その反射波の伝搬遅延時間を解析して奥行き方向の距離情報を得、被写体以外の遮へい物や背景からの反射波を消去して画像化する。これまで試作していた電波テレビカメラでは、動く被写体を撮影することができなかったが、今回、電子的にビーム走査が可能なリフレクトアレーアンテナを新たに開発。同アンテナにより、多数の小さな反射素子の1つ1つの反射特性を電子的に個々に制御することにより、機械的にアンテナを動かすことなく、アンテナビームを高速に制御することが可能となった。従来の電波カメラに比べ約23倍向上することができたとしている。
NHKではこのアンテナを用いた電波テレビカメラ装置を、27日から開催する「技研公開2010」で展示する。
《RBB TODAY》
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