日立×伊藤忠×清水建設×山武、次世代環境都市「スマートシティプロジェクト」に参加
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「スマートシティプロジェクト」は、「地域のエネルギー量の見える化、住民への安心・安全なサービスの提供を行う地域EMS」「自動エネルギー管理・運転等を行うスマートビル」「電力のデマンドレスポンスへの対応等を行うスマートハウス」「電気自動車、ITSを含めた次世代自動車インフラシステム」「天候等に応じた発電予測や蓄電池との連携による電力安定供給が可能な分散電源システム」の5つを「社会システム」として繋ぎ、スピーディに展開することを目指したものとなっている。国内では千葉県柏市柏の葉地域における次世代環境都市計画、海外では先進国や新興国における提案活動を進め、国内外への早期展開に向けて、プロジェクトが進行中だ。
本プロジェクト推進のため、ジョイントベンチャー「スマートシティ企画」が2009年9月に設立。SAP AG、シャープ、日建設計、日本ヒューレット・パッカード、三井不動産、イーソリューションズが参加し、東京大学と技術連携を図り推進。また、東京電力がオブザーバーとなっている。今回、本プロジェクトの趣旨に賛同し、伊藤忠商事、清水建設、日立製作所、山武の4社が、2010年4月より「スマートシティプロジェクト」に参画。今回改めて発表となった。
伊藤忠商事の茨城県つくば市における電気自動車の実証実験や世界中でのスマートシティ関連事業のノウハウ、清水建設のマイクログリッドや建物のCO2排出量の削減技術、日立製作所のエネルギーインフラ構築力、山武のビルオートメーションシステムなどが加わり、体制が強化されたという。4社は、今後も各社の強みを活かし、一社単独ではできない各社間の境界にある事業・技術を創出する運営方法にて、CO2削減とQuality of Lifeの向上を実現するスマートシティの設計・構築を加速させるとのこと。
なおフューチャーデザインセンターは三菱総合研究所理事長(前東京大学総長)の小宮山宏氏の提唱により、2009年7月に設立された団体。日本の国家的な課題の解決に取り組み、課題解決の先進モデルを世界に発信していくのが狙い。
《冨岡晶》
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