アカマイ、Velocitude社を買収 ~ モバイルコンテンツ配信の最適化に注力
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現在、Webサイトの大半は、モバイルデバイスでアクセスした場合にベストな状態で表示されるように設定されていないため、ユーザビリティの面で課題があるとともに、Webサイトを展開する企業は、モバイルサイト用にまったく別のインフラストラクチャを保有する必要などがあった。一方で市場データによると、モバイルコマースは、2015年までに240億ドルまで成長することが予想されている。
Velocitude社のモバイルコンテンツ変換技術とアカマイが有する技術を集約することでモバイル配信の効率を最適化するのが、アカマイの狙いだ。アカマイは、このモバイル・サービスプラットフォームをアカマイのクラウド・プラットフォームである「Edge Platform」上に展開することで、コンテンツ変換、HDビデオ配信、信頼性の高い電子商取引など、モバイル配信向けの最適化をクラウドで可能にするとしている。
Velocitude社創立者のAdam House氏は「当社独自のSaaSモバイルプラットフォームは、今日最大手の小売業や大企業のためにPC向けのWebサイトを最適化し、見やすいモバイルサイトに変換してきました。複雑なサイトを検索するのに時間がかけられるデスクトップ上でのWeb閲覧とは異なり、モバイルユーザーは普通、限られた量の情報を素早く検索しようとしています。コンテンツの幅広さよりも便利さやスピードの方が、モバイルユーザーの需要にかなっています。アカマイとの提携は、マーケットシェアの拡大、収益の増加、競合他社との差別化など、モバイルインターネットの力を最大限活用したいお客様にとって理想的なソリューションの提供を実現します」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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