【CommunicAsia2010 Vol.1】ソニー・エリクソンが「Xperia X8」発表!日本市場も意識!?
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日本で「Xperia」として販売されている「Xperia X10」と、今年2月にバルセロナで発表された「Xperia X10 mini」の間に位置づけられるミドルサイズのAndroidスマートフォン。X10が4インチフルワイドVGA(480×854)、X10 miniが約2.5インチQVGA(240×320)のディスプレイを搭載するのに対し、X8の画面は3インチハーフVGA(320×480)となっている。静電容量式タッチパネルで、画面下に3つの操作キーを備える点はいずれのモデルも共通。
ユーザーインタフェースはおおむねX10 miniに準じており、一般的なタッチ操作式スマートフォンより小型のディスプレイでも操作しやすい独自の画面デザインを採用。待受画面の4隅にはよく使うアプリを、中央にはウィジェットを配置できる。また、メールやTwitterなどのコミュニケーション履歴を統合的に管理できる「Timescape」機能も搭載した。音楽や画像などのメディアを一元管理する「Mediascape」は最上位機種であるX10のみの機能とし、今回のX8には用意されていない。
3Gネットワークの対応バンドにより2モデルが用意され、W-CDMA方式の900/2100または800/850/1900/2100バンドに対応する。一般的には前者が欧州・アジア向けモデル、後者が北米向けモデルとなるが、800バンド対応が仕様表に明示されるのは珍しい。これはNTTドコモがFOMAプラスエリアで使用しているバンドだが、周波数帯としては北米などで使われている850バンドに包含されているためだ。X10の発表時には今回同様に800バンド対応が記載されており、X8も日本市場を意識していることがうかがえるが、発表会場では日本市場での展開について具体的なコメントは得られなかった。
プロセッサの動作周波数は600MHzで、X10 miniと同じものを搭載しているとのことだったが、画面ピクセル数がX10 miniから2倍に増えているにもかかわらず動作はスムーズだった。一方、X10で810万画素、X10 miniで500万画素だったカメラが320万画素となりライトも省かれるなど、コストを抑えるための取り組みも見られる。X8はターゲットユーザー層をこれまでより広く想定した「マスマーケット向け」の機種に位置づけられており、価格帯についても従来より低く設定される模様。
また、日本ではNTTドコモがXperia(SO-01B)のAndroid OSを1.6から2.1へバージョンアップする意向を示しており、Sony Ericssonからも同様の方針が示されていたが、この日の発表会ではX10、X10 mini、X10 mini proを対象としたバージョンアップを提供することが正式に発表された。今年第3四半期に、OSおよびXperiaのユーザーインタフェースなどを実現している独自プラットフォーム「UXP」のバージョンアップが行われ、加えてHDビデオの撮影が可能となる。第4四半期にはDLNAサポートが追加され、Xperia内の動画をテレビで視聴するといった使い方が可能となる予定。なお、これらのアップデートのすべてが日本でも提供されるかは不明。また提供方法や時期についても現時点では確定していない。
また同日、「Walkman phone」シリーズとして初のフルタッチ操作端末「Yendo」(GSM専用)および、ストレート型端末の「Cedar」(3G対応)も発表された。同じく今年第3四半期に世界市場向けに発売される予定。
《日高彰》
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