【デジタルパブリッシングフェア2010(Vol.3)】NECと富士通が提案する電子書籍端末
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
NECのブースでは、6月の「Interop 2010」にも展示されていた「クラウドコミュニケ―タ LifeTouch」が参考出品されていた。名前が示すとおり、この端末は電子書籍専用ではない。ビジネス用途の業務端末、KIOSK端末なども意識しているものだ。OSにAndroidを採用しているが、NECとして直接コンシューマに向けて販売する製品ではなく、企業やサービスプロバイダ、出版社などへサービスアプリ、プラットフォームを含んだトータルソリューションを提供するBtoBtoCビジネスを想定している。
基本的な仕様としては、7型ワイドの液晶タッチパネルディスプレイにWi-Fi、Bluetooth、カメラ、SDカードスロット、USB端子、AV入出力などを備えたものとなっている。実装するアプリケーションによって、電子書籍リーダにもなればKIOSK端末にもなる。さらに必要ならば、3Gの通信モジュールを組み込んだカスタマイズにも対応し、スマートフォンを構成させることも可能だそうだ。
展示では、電子書籍端末を意識し、独自開発のビューアーを搭載し、サンプルのコンテンツを表示させていた。NECでは、LifeTouchを10月出荷を目指して開発を進めているという。
富士通は「FLEPia」という、より電子書籍端末を意識した端末をすでに開発しており、市販している。特徴は、EPUBやPDF、マイクロソフトOfficeアプリ、HTML、JPGなどの画像ファイルなど多数のドキュメントフォーマットに対応した、万能ビューアという点や、画面が液晶ディスプレイではなく、電子ペーパーを採用している点だ。
今回の参考展示では、FLEPiaの端末機能を削ぎ落とし、文字通り厚紙程度の厚さにして、ページの表示に特化したモデルがでていた。写真のように、6穴バインダ用のフランジが取り付けられ、手帳に挟めるほど薄くなっている。それでいて、画面の明るさや表示品質が、従来のFLEPiaよりも改善されているという。OSはWindows CE5.0だ。Wi-Fi、Bluetooth、SDカードスロット、USB端子など典型的なPDAのスペックは満たしている。
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