日本はスパムもガラパゴス化? 出会い系に独自スタイル ~ メッセージラボが特徴分析
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メッセージラボは、世界的に著名なマルウェアとスパムの専門家を多数擁する「MessageLabs Team Skeptic」を有しており、毎日数十億件のWebページ、電子メール、インスタント・メッセージ(IM)の監視を行っている。「メッセージラボ インテリジェンス2010年6月度レポート」によると、日本のスパムレベルは、平均で、86.6%(メール100通中86.6通がスパムメール)とのこと。
さらに、スパムには国ごとに特色があり、日本のスパムにもいくつかの特徴があることが判明した。世界中に送られているスパムで一番多いのは、性的能力の増進に関する錠剤などの情報や偽の販売サイトへのリンクを含んだ「医薬品系スパム」で、2010年3月から6月の調査では、多いときには、全体の80%以上、少ないときでも70%以上を占めているという。しかし日本のドメインに送られるスパムのなかで目立つのは、「出会い系スパム」と「副業情報スパム」となった。
特に、出会い系スパムは、日本のように出会い系サイトを介した、もしくは、出会い系サイトに誘導するためのスパムは、他国ではあまり見られないとのこと。なお他の国の出会い系スパムは、送信者であるとされる者から写真付きのメールが直接送られてくることが多いという。また日本では、本文中に受信者の名前が記載されており、「自分が気付かぬうちに誤って登録してしまったのではないか」と錯覚させ、ユーザーの判断を難しくさせるようになっているものが目立つという。
全世界で送信されているスパムは、90%以上が英語で書かれているが、「.jp」など、日本独自のドメインを持つメールアドレスに送信されるスパムは、残り10%未満の“少数派”とも言える日本語がほとんどとなっている。また日本語のスパムの送信元のほとんどが日本国内から送信されている。
《冨岡晶》
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