日本HP、統合VDI環境を実現するSANストレージ「P4800 VDIソリューション」を発表
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「P4800 VDIソリューション」は、業界で初めて、クライアントからサーバ、ストレージまでを統合したSANストレージソリューションとなる。ブレードサーバとして「HP P4000 sb G6」、拡張ディスクシステムとして「HP StorageWorks Modular Disk System 600 JBOD」を2基(450GB SASディスク×140個)採用。また、プリインストールのソフトウェアとしてHP P4000G2 SANファミリに搭載されているSANiQ8.5を採用した。これにより、ストレージの筺体に障害があった場合でもデータ利用が継続できる、ネットワークRAID機能による可用性や、システムを稼働させたままでのファームウェアのアップデートが可能な管理性、パフォーマンスのニーズに柔軟にお応えする拡張性など、最適な環境が提供される。価格は税込2940万円。
あわせてVDI導入を簡単にするためのサーバ、ストレージ、クライアントなどを組み合わせた推奨構成を提示する「HP VDIリファレンス・アーキテクチャー」も発表された。「P4800 VDIソリューション」をコンポーネントとして販売するだけではなく、同ソリューションを中核にした推奨VDI構成となっており、デスクトップ仮想化サーバ(HP BL465c G7)、共有ストレージ(P4800 VDIソリューション)、クライアント端末(HP ThinClient t5325)、エンクロージャー(HP c7000エンクロージャー)、仮想化およびHPハードウェア管理サーバ(HP BL465c G7)、仮想化ソフトウェアライセンスなどが含まれたものとなる。1000クライアント構成での参考見積価格は約1億3,490万円で、1クライアントあたり13万5千円を切る価格でのVDI構築を実現した。
なお今回、「P4800 VDIソリューション」の発表とあわせて、HP StorageWorksの事業戦略「Unified Storage」を支える中堅・中小規模企業向けiSCSI仮想化ストレージ製品「HP P4000 G2 SANファミリ」、およびディスクバックアップシステム製品「HP StorageWorks D2D Backup Systemファミリのラインアップも強化されるとのこと。「P4000 G2 SAN」では、12ディスク搭載型「P4500シリーズ」のラインアップに、600Gb SASディスクおよび2TB MDL SASディスク搭載モデルを新たに追加。「D2D Backup Systemファミリ」では、新モデルとして、中規模~大規模対応の「D2D 4312 Backup System」をラインアップに追加した。
IDC Japanの調査発表では「国内クライアント仮想化ソリューション市場」は2009年の1,243億円規模から年間平均31.8%の成長を続け、2010年には1,674億円、2014年には4,938億円規模にまで拡大することが見込まれている。日本HPでは、サーバおよびストレージ仮想化に加え、デスクトップ仮想化市場においてもリーディングベンダーを目指すとしている。
《冨岡晶》
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