2010年上半期はテレビ、PCともに躍進、デジカメはミラーレスが好調——GfKジャパン調べ
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同社では、全国の有力家電量販店から毎日POSデータを収集し、モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査。同様に総合量販店や地域家電店、web販売網などからも販売データを収集し、それらを元に今回の動向を発表した。
まず薄型テレビにおいては、数量において前年比69%増となる947万台に達し、大幅な伸長を記録。とくに、エコポイント基準改定に伴う3月時の「駆け込み需要」はすさまじく、3月22日の週には数量前年比で263%という驚異的な伸びを示したという。4月の基準改定後も大幅な落ち込みは見られず、今年の年末商戦ではエコポイント終了に伴う再度の駆け込み需要があるのでは、と同社では予想する。また、薄型テレビと親和性が高く、店頭での同時購入が多く見られたBlu-rayディスクレコーダーも、数量前年比47%増の177万台と台数を伸ばしている。
PC市場で堅調だったのが、15型以上のスタンダードノートPCとデスクトップPC。全体では数量前年比6%増の766万台となり、個人市場では買い換え需要、法人市場ではスクール・ニューディール政策による需要や企業のリプレース需要の本格化が進んだと見ている。一方で、昨年の「顔」とも言えたネットブックは減少が続き、ノートPC内における割合は2009年の23%から、今年上半期は12%と約半分となった。
数量で2年ぶりのプラス成長、前年比9.7%増の524万台となったのがデジタルカメラ市場。ただし、コンパクトタイプ、レンズ交換式タイプともに数量ベースは前年を上回ったものの、全体的な価格下落の影響で金額ベースでは前年割れとなっている。
そうした中で注目が、昨年から市場を拡大しつつあるミラーレス一眼(小型一眼)で、数量構成比ではレンズ交換式カメラにおいて約2割、18.4%を占めるまでに成長。また、ソニーがミラーレス一眼を発表した影響で、6月単月のミラーレス一眼の構成比は約30%に達した。これらミラーレス市場の好調に伴い、デジタル一眼レフのエントリークラス(10万円未満)も前年を上回って推移しているという。
《小口》
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