国内PC出荷台数、富士通がNECを抜き首位に ~ IDC調べ
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
国内クライアントPC出荷台数は、2期連続で家庭市場、ビジネス市場ともに二桁成長を遂げ、PC市場が回復傾向にあることを示しているという。特に今期は、マイクロソフトの「Office 2010」が発売された時期にも重なり、家庭市場向け出荷台数は、前年同期比13.5%増の196万台となった。ビジネス市場は、前年同期比13.4%増、170万台。前期(2010年第1四半期)は中堅中小企業の買い替え需要が好調であったことに対して、今期は規模が大きい企業にも買い替え需要が波及し、来期に向けた案件も増加傾向が窺えるとのこと。
ベンダーシェアでは、富士通がNECを抜き、1位になった。この2社は、ともに20%を超える高い成長率を維持し、国内PC市場全体をけん引している。この結果、富士通は、0.2%と僅差でNECを抜き1位となった。富士通が1位となったのは、2009年第2四半期以来のこと。富士通は、デスクトップPCの出荷台数増が今期の躍進の原動力となった。家庭市場では、オールインワンタイプDESKPOWER Fの出荷を大きく伸ばし、ビジネス市場ではデスクトップの比率の高い官公庁向け出荷が好調だった。NECは、中堅中小企業向け出荷が好調だったが、家庭市場において富士通に抜かれた。デルは前期の4位から3位に順位を上げた。回復基調の製造業に顧客が多いデルは、昨年同期と同等の出荷台数を維持したが、家庭市場が不調であったため、総合するとマイナス成長だった。東芝は6月に25周年記念モデルの発表を行ったが、出荷開始が7月以降となったため、今期の出荷台数につながらず前期3位から順位を下げ4位となった。
《冨岡晶》
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