iPadとともに高まったモバイル無線LANルータ、一番人気は? | RBB TODAY

iPadとともに高まったモバイル無線LANルータ、一番人気は?

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「『無線LANブロードバンドルータ』カテゴリのPV数推移」(カカクコム調べ)
「『無線LANブロードバンドルータ』カテゴリのPV数推移」(カカクコム調べ) 全 7 枚
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 多様なデバイスの登場によって、外出先でweb接続を利用する傾向が進んでいる。カカクコムの調査結果によると、iPadが発売されたころからモバイルでのweb接続に新たな潮流が生まれているようだ。

 これまで、モバイルでのweb接続の主流と言えば、PCに挿し込み利用するデータ通信カードだった。だが、2009年秋にイー・モバイルから「Pocket WiFi」が発売されると、モバイル無線LANルータが徐々に普及。これは、容易に持ち運び可能な3G回線一体型の無線LANルータで、外出先などのモバイル環境でも使えるようにしたもの。別途契約することにより、無線LANがない場所でも3G回線を経由してwebに接続する形で、PC以外にモバイル端末や携帯ゲーム機などでも利用できるのが特長となる。

 カカクコムは、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」のアクセスデータ等からこれらモバイル無線LANルータについて調査結果を発表。これによると、「データ通信カード」と「無線LANブロードバンドルータ」の両カテゴリとも、2009年秋ごろからアクセス数(PV)が増加。また、両カテゴリからモバイル無線LANルータとして分類できる製品をピックアップし、そのアクセス数を見てみると、2010年5月から急激に伸び、6月末の週間PVは120,000PVに迫る勢いを示した。

 この背景に考えられる大きな要因として、5月28日に先行発売されたiPadが挙げられる。iPadは、「Wi-Fi版」(48,800円~)と「Wi-Fi+3G版」(61,800円~)の2種類がラインアップされているが、価格の安いWi-Fi版と、モバイル無線LANルータを購入して併用することで、Wi-Fi+3G版なみの使い勝手を得ようという動きがうかがえるという。

 モバイル無線LANルータのなかでも、同サイトでとりわけ人気を集めているのはバッファローの「Portable Wi-Fi」(型番:DWR-PG)。手のひらサイズのポータブルタイプながら、ドコモの3G回線/無線LAN/有線LANの3種類でweb接続可能。5月の製品発表と同時に同サイトでアクセスが急増し、6月下旬の発売時には週間PVが60,000PVを超えたほど。人気の背景には、広範なエリアをカバーし、速度が安定しているドコモ網への対応があるようだ。

 一方で、それまでモバイル無線LANルータのなかでトップを維持してきた先述の「Pocket WiFi」は、やや分が悪い。「Pocket WiFi D25HW (にねんM)」における、7月~8月にかけての同サイトのクチコミワードランキングでは、「利用停止」「混み」「混線」「キャンセル」といったネガティブなキーワードが目立ち、PV数も5月から下降傾向にある。こうしたネガティブな書き込みは、「Portable Wi-Fi」では見当たらないという。

《加藤》

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