富士通、新医療事務システム「HOPE/SX-R」を販売開始……レセプトオンライン請求向けに最適化
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「HOPE/SX-R」は、診療内容に応じて審査支払機関に対して発行するレセプト(診療報酬明細書)を作成する業務の効率化を支援するシステム。従来、医療機関で月末・月初にまとめて作成していたレセプト電算データを、会計入力が完了すると同時にリアルタイムで自動的に作成できる。画面と連動したヘルプ機能や、ユーザー自身が画面レイアウトを変更できる設定機能なども搭載する。
パソコン1台のスタンドアロンから50台のクライアントサーバシステム構成まで対応が可能で、電子カルテシステムをはじめとした富士通の医療向けシステムとの連携機能も有する。無床診療所向け電子カルテシステムにも簡単な設定で移行できる予定。
医療機関による審査支払機関への診療報酬請求方法は、2011年度よりレセプト電算データによる請求が原則となるとともに、オンライン請求もしくは電子媒体による請求が義務化される予定となっている。政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)では「レセプト情報の有効活用」が施策として掲げられており、レセプトの電子化が急速に進んでいるが、レセプト電算データの作成業務は月末・月初に集中し、事務スタッフおよびシステムにかかる大きな負荷が課題となっていた。富士通では、これまでの3万7,000件を超える医療事務システムの販売実績をもとに、「HOPE/SX-R」を開発したとしている。価格は120万円~で10月初旬より出荷開始。今後3年間で10,000システムの販売を目指す。
《冨岡晶》
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