意外?Twitter「従業員とコミュニケーションが取れる」はニーズなし?……矢野経済研調べ
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それによると、消費者のTwitterの活用目的は「有名人・著名人の書き込みを読む(53.0%)」など「情報受信」的目的が上位を占めた。「友人・知人の書き込みを読む(30.4%)」など、バーチャルよりリアルの人間関係の延長線としての、SNS的利用ニーズも強かった。しかし、「自分の思いつきや考えを記録できる(21.7%)」「有名人・著名人に対して話しかけられる(18.3%)」「友人・知人に対して話しかけられる(17.2%)」「リアルタイムで人と時間を共有できる(17.0%)」「『新しく』人と出会える(12.3%)」など、「情報発信」「出会い」「リアルタイム性(時間の共有)」「コミュニケーション」ニーズはさほど強くないことが明らかとなった。これにより「Twitterは“つながり”より“情報収集(ソーシャルフィルタリング)ツール”として活用されている傾向がある」と、矢野経済研では考察している。
また、商品やサービスの情報収集行動にソーシャルメディアは大きく影響を与えているという。ただし、消費者は言及リンク先のアクセスにはやや消極的とみられる。たとえば、ブログをきっかけとしたwebでの情報収集行動は71.7%が「よく行う」が、言及リンク先にアクセスするのは38.9%にとどまった。
また企業メディアに消費者が求めるのは、HPへは「新製品・新サービスの情報(70.8%)」「情報の信頼性(37.5%)」、Twitterへは「情報の早さ(27.4%)」「ユーザーの声が聞ける(21.8%)」などにポイントが集まった。Twitterでは、「従業員・関係者とコミュニケーションが取れる(11.6%)」は、現状あまりニーズが高くないことも明らかとなった。矢野経済研では、「ハッシュタグを活用するなどして、利用者・ファンの“クチコミ集積地”として、ユーザー同士のコミュニティ形成につとめ、将来的な潜在顧客への情報提供を図るのも有効」と結論づけている。
《冨岡晶》
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