富士フイルム、デジタル一眼レフ並みの精度をうたう高級コンパクト「FinePix X100」を開発発表……発売は来春
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
同製品は、専用レンズとして、新開発の単焦点「フジノン23mm F2レンズ」(35mm判換算で35mm相当)を採用。固定式単焦点レンズの長所を生かし、撮影画面の中心部をはじめ、周辺部まで高い解像感を実現したという。
レンズの概要は、6群8枚非球面レンズ(ガラスモールド)1枚。レンズ長を抑えた非沈胴式で、電源オン時の繰り出し動作を不要とし、素早い撮影が行なえる。絞り羽根9枚の採用と開放値F2との組み合わせにより、美しいボケ味が得られるとしている。また、レンズ先端から被写体まで最短10cmの撮影距離を可能とし、マクロ撮影にも威力を発揮するとうたう。
世界初の新技術として、光学技術/デジタル技術の利点を融合した新開発の「ハイブリッドビューファインダー」を搭載。被写体を見たままの実像でとらえる光学ファインダーのメリットと、ファインダーの中にシャッタースピードや絞り値、ホワイトバランスなどのさまざまな情報を表示可能な電子ビューファインダーのメリットをあわせ持つことで、ファインダーを覗きながら多様な撮影を楽しめるという。
「ハイブリッドビューファインダー」は、レンジファインダータイプのフィルムカメラに搭載されていた「採光式ブライトフレームファインダー」の採光窓と、撮影範囲を示すブライトフレームに当たる部分を、144万ピクセルの液晶パネルに置換。搭載した液晶パネルは、高画質な電子ビューファインダーとしても使用可能で、ワンタッチで自由に切り替えることができる。
撮像素子は、独自にカスタマイズしたAPS-Cサイズ1,230万画素のCMOSセンサーを採用。新開発の画像処理エンジン「EXRプロセッサー」との組み合わせにより、低感度から高感度まで質の高い画質を表現するという。また、静止画のみならず、HD動画撮影時においてもセンサーとフジノンレンズとのセットにより、従来のコンパクトデジタルカメラにはないボケ味を活用できるという。
ボディのデザインは、クラシックなフィルムカメラを意識したもの。天面軍艦部/底面にはマグネシウム合金を採用し、剛性を高めている。またダイヤル部分はすべて金属部品で構成し、ボディは高級レザー調の仕上げとなっている。なお、同製品に関しては、日本生産を行なう予定。
※初出にて、焦点距離換算の表記に間違いがありました。正しくは35mm相当となります。訂正のうえ、再送いたします。
《小口》
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