国内クラウドサービス市場、2014年は2009年比4.9倍の1,534億円市場に……IDC調べ
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
2009年までは、クラウド万能説を謳った情報発信が多く見られましたが、現在は「クラウドの適材適所」を訴求する事業者が増加している。またユーザー企業にとってもクラウドサービスは、「所有から利用へ」「コスト削減が可能」といった漠然としたイメージから、具体的に導入を検討すべき課題へと変わりつつあるという。こうした状況を背景に2010年の国内クラウドサービス市場は前年比41.9%増の443億円規模と、大きく成長する見込みとなった。
国内クラウドサービス市場は高い成長を続け、2009年~2014年の年間平均成長率37.5%、2014年の市場規模は2009年比4.9倍の1,534億円になるとIDCは予測している。IDC Japan ITサービスグループ リサーチマネージャの松本 聡氏は「クラウドサービスでは煩雑な手続きを必要とせず、ユーザーが簡単にサービスを利用する『セルフサービス』が特長の1つである。セルフサービスは事業者の販売管理費を削減するとともに、ユーザーの利便性を向上する。しかし、対面販売に慣れたユーザー企業が多く、セルフサービスはクラウドサービス利用の障壁ともなっている。事業者は、セルフサービスの利用を促す施策を強化する必要がある。また、同施策はサービスの優位性を訴求する良い機会である」とのコメントを寄せている。
なおIDCでは、一般的にパブリッククラウドと認識される「共有プール化されたコンピュータリソースを複数のユーザーに対し、インターネットを介してオンデマンドで提供するサービス」に焦点を当て、市場予測を行っているとのこと。
《冨岡晶》
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