ヴァージン宇宙船、初の単独飛行に成功
エンタープライズ
企業
注目記事

初飛行は機長ピート・シーボルド、副機長マイク・アルスバリーの両名が担当し、カリフォルニア州のモハベ宇宙空港に着陸した。
飛行以外にも試験項目は多岐にわたり、母機からの分離作業、エンタープライズの運動性能と失速特性の初期評価、設計での想定やシミュレーションと比較しての安定性の評価、同じく操縦性の評価、揚抗比(揚力と空気抵抗の比)の測定、着陸進入・着陸の操作など、それぞれ成果が得られた。
事前準備も入念に行なわれ、「ホワイトナイト・ツー」型母機「イブ」号は40回の飛行を実施しており、宇宙船エンタープライズを運搬しての飛行がそのうち4回だ。今回のエンタープライズの自由滑空も、安全面で正常に機能した。
機体を開発したのはスケールドコンポジット社。同社パイロットのシーボルド機長は「エンタープライズは飛ばしていて本当に楽しい。宇宙飛行する機体というだけでなく、世界最高度のグライダーでもあるのだ」とコメント。
ヴァージングループ創始者のサー・リチャード・ブランソンはモハベ宇宙空港で飛行試験に同席し、「空はもはや限界ではなくなった。来年からは最後の開拓地、宇宙への進出が始まる」と語った。
ヴァージンギャラクティックが企画する商業宇宙飛行ツアーには、すでに370人が総額5000万ドルの予約金を支払っている。宇宙飛行はまもなく22日に滑走路が完成するニューメキシコの「アメリカ」宇宙空港で運営される予定だ。
《高木啓@レスポンス》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
Virgin Galactic社、民間宇宙船を初披露
ブロードバンド -
宇宙滑走路を供用開始---商用では世界初
エンタープライズ -
【ビデオニュース】3つのハリケーン、国際宇宙ステーションが撮影!
ブロードバンド -
NASA、iPad用アプリ「NASA App HD」をリリース
IT・デジタル -
NASA、赤道付近のオーロラの画像を公開――国際宇宙ステーションから撮影
ブロードバンド -
山崎宇宙飛行士、4月5日にディスカバリーで宇宙へ
エンタメ -
【ビデオニュース】NASAで宇宙飛行士をサポートする美女
エンタメ -
本日18時! エンデバー打ち上げをニコ生がNASAより生中継
エンタメ -
爪痕深く……NASAが地震発生後のハイチの衛星画像を公開
エンタメ -
野口さん、宇宙からの“つぶやき”で印象的だったこと
ブロードバンド