iPadの利用目的「インターネット」「電子書籍」が双璧……IDC Japan調べ
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
これによると、PCおよびiPadを購入したユーザーは、iPadを評価する点として「軽量さ」「電子書籍の購読のしやすさ」を挙げているが、「システム高速起動」については9%と低評価であることが判明した。このことからユーザーは、iPadを一般的なPCの範疇ではなく、携帯電話やiPhoneのような情報端末の範疇と見なしていることが分かる。
また、iPadの利用目的は「インターネット利用」と「電子書籍の購読」がそれぞれ49%を占めていることが判明した。調査時点では電子書籍が十分に整備されていなかったこともあり、インターネットの利用が高い結果となったとIDCでは見ている。一方で起動の速さから、PCに比べて手軽にインターネットアクセスが可能となったことが、インターネット利用の回答率が高くなった要因としている。
iPadによってPC利用方法にどのような影響があるかと尋ねたところ、iPadを「2台目以降のPCのように位置付ける」という回答がiPad購入者の3分の1を占めた。従来、2台目以降のPCは、ミニノートブックPC(Netbook)がその位置付けとして市場では認知されていたが、今後iPadが2台目以降のPCとしても認識されると、ミニノートブックPCの出荷が減少することが予測されるとのこと。
しかし今後PCにインストールされるOSは、約7割の回答者が「Windows」を支持。この傾向は、文書作成などを家庭で行う頻度の高い回答者で高く、インターネット利用が中心となる回答者では比較的低い結果となった。またデスクトップPCを利用する回答者は、Windows支持の回答が高く、ポータブルPCを利用する回答者は、デスクトップPC回答者に比べて低い結果となった。
《冨岡晶》
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