NTTデータほか8団体、「日本OpenStackユーザー会」を設立……クラウド基盤のOSSを普及
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「OpenStack」は、高信頼なプライベートクラウド基盤を低コストで実現できる、オープンソースソフトウェア(OSS)のクラウド基盤ソフト。汎用的なPCサーバやネットワーク機器などの標準的なハードウェアを用いてIaaS(Infrastructure as a Service)型のクラウドコンピューティング環境を構築可能となっている。OpenStack Compute(Nova)とOpenStack Object Storage(Swift)の2つから構成されており、OpenStack Computeは、計算機資源の自動的な管理を行い、ユーザーやグループに対して仮想的プライベートサーバ群を提供する。OpenStack Object Storageは、ペタバイトクラスの冗長化され、かつ、規模拡張性に優れたデータストレージを提供する。21日(米国現地時間)には、最初の公式バージョンが公開された。
「OpenStack」のコミュニティには、NASA(米航空宇宙局)と業界第2位のユーザー数を誇るIaaSクラウドサービス事業者であるRackSpace社を中心に、30社以上のベンダーが参画している。しかしながら、現状、日本国内ではOpenStackの情報がほとんどなく、情報交換を行えるコミュニティなかった。JOSUGでは、日本語によるOpenStackに関する情報発信、情報共有を行い、OpenStackの普及、人材育成に貢献するとしている。JOSUGは、クラウド基盤ソフトウェアを包括的に扱うコミュニティである「オープンクラウドキャンパス」の分会として設立し、オープンクラウドキャンパスの一部として活動を行っていく。
JOSUGでは、「OpenStack」で配信されたニュースやマニュアルなどの最新コミュニティ情報を日本語で提供する他、日本独自の解説文書の公開、セミナー・勉強会の開催などを通しての情報共有、日本国内でのOpenStackの普及活動を行う。OpenStackの最新動向の紹介とJOSUGについては、2010年10月29日に開催予定のオープンクラウドキャンパスキックオフ勉強会(kokucheese.com/event/index/5004/)にて紹介される予定。
《冨岡晶》
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