2010年度上期の携帯電話端末、富士通が2位に浮上……MM総研調べ
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総出荷台数1,913万台は、2000年度以降の上期出荷台数として過去最低であった2009年上期(1,704万台)から209万台回復した。半期別出荷台数としては2009年度上期以降3半期連続で上昇したこととなる(08年度下期:1,608万台/09年度上期:1,704万台/09年度下期:1,740万台)。出荷台数が回復した主な要因としては、スマートフォン市場の拡大と、au市場の買い替え好調の2点であるとMM総研では分析する。2010年度上期のスマートフォン出荷台数は前年同期の106万台から2倍以上の223万台となり、上期出荷台数の11.7%を占めた。また、au市場では2012年7月の周波数再編に向けたトライバンド端末(12年7月以降に利用する新800MHz帯対応)への買い替えを促進していることが台数増加に大きく貢献したとのこと。
2010年度上期のメーカー別出荷台数シェアは、シャープが06年度上期以降の半期別シェアとして9期連続で1位を獲得。出荷台数は435万台(前年同期比3.3%増)でシェアは22.7%(前年同期比2.0ポイント減)となった。2位は富士通で285万台(4.4%増)、シェアは14.9%(1.1ポイント減)。昨年度の4位から2つ順位を上げた。3位はパナソニック モバイルコミュニケーションズで261万台(9.1%減)、シェアは13.6%(3.2ポイント減)。4位はNECカシオモバイルコミュニケーションズで231万台(16.0%減)、シェアは12.1%(4.0ポイント減)。5位は京セラ(225.4%増)、シェアは11.4%(7.5ポイント増)となり、台数・シェアともに躍進した。
2010年度上期のスマートフォン出荷台数は223万台で、上期出荷台数の11.7%を占めた。スマートフォン市場のメーカー別台数シェアは1位がアップル:134万台(シェア60.1%)、2位がソニー・エリクソン:46万台(20.6%)、3位がシャープ:14万台(6.3%)の順となった。今後もスマートフォン市場の更なる拡大が市場を牽引することが期待されることから、MM総研では2010年度通期の出荷台数を前年比8.3%増の3,730万台、うちスマートフォンは440万台(前年比88.0%増)と予測している。2011度以降も3,700万台以上で推移すると予測した(11年度:3,760/12年度:3,820万台/13年度:3,740万台)。
《冨岡晶》
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