【ITS世界会議10】ヒュンダイのテレマティクスはBluetoothをフル活用
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
このサービスの特徴は、自車の健康状態を常にモニタリングして警告灯情報や運転情報をMOZENサーバーと連携して、早期のトラブル発見や故障時の急行に役立てようというもの。走行距離やアイドリング時間、平均速度などのドライブ情報分析、消耗品の交換タイミング告知、安全運転支援などもおこなう。
サーバーとの通信には、携帯電話網を利用せず、Bluetoothのアクセスポイントを利用することもMOZEN Autocareならではの特徴だ。ヒュンダイのメカトロニクス開発チームでリーサーチエンジニアの職にあるキム・ヒョンソク(Kim Hyun-Suk)氏は「WCDMAの車載通信モジュール搭載ナビゲーションももあるが、ハードウェアが高額で毎月の通信料が発生するためMOZENのサービスを多くの方々に利用していただくのは難しい。その点、Bluetooth対応のナビシステムならば無料でいくらでもデータ通信がおこなえ、利用の拡大が見込める」という。
肝心のアクセスポイントは、「韓国内でおよそ1000箇所のガソリンスタンドに設置しており、今後も設置数を増やしていく」とのこと。いちどアクセスポイントとペアリングを済ませてしまえば、別のガソリンスタンドでもペアリングの必要なく利用できるという。駐車場などガソリンスタンド以外の施設へのアクセスポイント設置は計画していない。
このMOZEN Autocare対応ナビゲーションは、ヒュンダイ『ソナタ(Sonata)』『アバンテ(Avante)』、キア『K7』『ロチェ(Roche)』『スポルテージ(Sportage)』に純正メーカーオプションとして設定されている。価格は150万ウォン(10万9000円)。メーカーオプションのナビとしてはかなり安価といえる。
《北島友和@レスポンス》
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