日本ユニシス、クラウドコンピューティング・データセンターを福井県小浜市に構築
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
敷地面積は約20,000平方メートル。サーバ棟は鉄鋼造で、延床面積は約1,700平方メートルで平屋建(1棟)、最大5棟まで増築可能で床荷重は1.5t/平方メートル、免震床構造。事務棟は、約1,200平方メートル。供給電力は、標準で2KVA/平方メートルに対応可能だ。2012年1月の稼働を予定し、最大サーバ(仮想)収容台数約30万台を目指している。
日本ユニシスは、2008年10月にクラウド型iDC(internet Data Center)基盤上で、ICTホスティングサービスを開始した。仮想化、自動化した環境下で、顧客が要望するリソースや機能を柔軟に組み合わせた構成を短時間に構築するサービスとしている。さらに運用サービスやサポートサービスは、24時間365日にわたる提供を行っている。また、ICTホスティングサービスの基盤上で各種ソリューションをSaaS(Software as a Service)化して提供するとともに、これらのSaaSの開発・実行環境をPaaS(Platform as a Service)としてサービスプロバイダや利用者に、SaaS開発、統合、利用のワンストップサービスとして提供している。
今回建設される小浜データセンターは、ICTホスティングサービスの次世代クラウドコンピューティング・データセンター拠点として位置づけられており、顧客のニーズに対応するクラウドサービスを積極的に展開するという。「日本ユニシス 小浜データセンター」は、福井県および福井県小浜市による行政の産業振興施策などの支援を受け、小浜市に構築される。日本ユニシスは、関西電力のグループ会社である関電エネルギーソリューションからユーティリティサービスとして提供を受け、データセンターを構築する。このユーティリティサービスの内容は、受変電設備、空調設備などを関電エネルギーソリューションが建設、所有し、施設の維持運営管理を行うものだ。また、クラウドコンピューティング・データセンターとして安定稼働のために、小浜市近傍に原子力発電所を多数有する関西電力の変電所を経由し信頼性の高い安定した電力の供給を受ける。このCO2排出の少ない電気を低PUEの「日本ユニシス 小浜データセンター」で高効率に使用すること、さらには太陽光発電の導入などによりCO2排出を大きく低減して運用するという。
日本ユニシスが、「日本ユニシス 小浜データセンター」の特徴として挙げるのは、利便性がよく周辺を緑に囲まれた広大な敷地に郊外型データセンターとして最大5棟まで増築可能なこと、原子力発電所近傍の立地である強みを活かした高信頼度の系統構成による受電が可能なこと、省エネルギーを考慮した空調設備機器と最新冷却システムの採用による効率的な空調設備の装備、建物屋上部分には太陽光発電を装備し、グリーンデータセンターも配慮した設計、建物外周を含めた入退室管理システムの導入により高セキュリティを確保できること。
《池本淳》
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