国内クライアントPC市場、XP駆け込み需要などで大幅増、シェアトップはNECに……IDC調べ
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国内クライアントPC出荷台数は、2010年に入り、3四半期(1月~3月、4月~6月、7月~9月)連続して、家庭市場、ビジネス市場ともに2桁の成長となっている。特にビジネス市場では、大企業向け出荷が大幅に増えたことや、Windows XPが、2010年10月末に出荷終了になるため、駆け込み需要があったと見られている。
一方、家庭市場は、161万台、同比11.7%増、計368万台、同比20.1%増となった。とくにデスクトップが前年同期比45.5%増、46万台と大きく伸張した。オールインワンタイプのデスクトップPC(AiO)の出荷が引き続き好調であったことがその要因とのこと。2000年の最盛期には、四半期で100万台を超えていたデスクトップの出荷台数は、2009年第3四半期には32万台まで落ち込んだが、2010年に入り、AiOが好調となったため、再びプラス成長に戻っている。
ベンダーシェアでは、順位が動き、NECが富士通を抜き1位に。また前期3位であったデルが5位に順位を下げた。
NECは、ビジネス市場では、大企業向け大型案件の出荷が好調であったこと、家庭市場では、秋冬モデルを投入したため、総合で1位となった。富士通は、NECと同様にビジネス市場向け出荷が好調だったが、家庭市場では、冬モデルの発表が11月になったため、その出荷が、今期の出荷に寄与しなかったと見られている。東芝は、家庭市場において、これまでポータブルPCのみであった製品ラインアップを、デスクトップまで拡充し、今期からAiOの出荷を開始。他の新製品もシェア拡大に寄与して、4位から3位に順位を上げた。HPは前期の5位から4位に順位アップ。ビジネス市場では、回復基調にある企業向け出荷が好調であったことや、中堅中小企業のWindows XPの駆け込み需要を取り込み、シェアを上げた。
《冨岡晶》
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