【BlackBerry Day 2010(Vol.2)】BlackBerryの新料金などサービス拡充……NTTドコモ 大嶋氏
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
大嶋氏は、同社の観点から考えるBlackBerry戦略について解説した。
冒頭に大嶋氏は、携帯電話市場は成熟状態だと言われているが、2008年から2009年にかけて470万ぐらい市場が伸びており、スマートフォンが成長に一役買っていると語った。スマートフォンのマーケットは、2013年には1500万台以上と予測されているが、ドコモでは当初の予想よりも伸びが速いとみているそうだ。実際に世界的に見てもスマートフォンの販売シェアは増加している。北米/西欧では、2010年時点で携帯電話の約40%がスマートフォンになる見込みだ。これをOS別のスマートフォンの販売シェアで見ると、北米ではBlackBerry、iOS、Andoroidの3つのOSで90%を超える割合になっている。日本はiモード端末が多いため、まだ3つのOSを併せても21%ぐらいで、今後の伸び代が期待されるところだ。
ドコモのBlackBerryに対する取り組みについては、大きく3つの柱からなるという。同社では、この12月より「端末」「料金」「サービス」を充実させる意向だ。1つ目は低価格な新端末の提供で、BlackBerry Bold 9700のマイナーチェンジ版となる「BlackBerry Curve9300」を販売する予定。この端末の2.4インチ・メインディスプレイは320×240ピクセル(QVGA)で、カメラの解像度も200万画素に絞られた。重量は100gと軽くなっている点が特徴だ。
2番目の柱は、BlackBerryサービスを新料金で提供すること。ネットサービスの大幅な値下げを12月1日から敢行するという。まず企業向けのBES契約(BlackBerry Enterprise Service)の料金を1575円から980円に下げることで、サービス提供料金の月額合計(タイプSSバリュー+パケ・ホーダイ ダブル+BES契約)が「2945円~8540円」から「2350円~7945円」になる。さらにBIS契約(BlackBerry Internet Service)の料金も490円に下げ、サービス提供料金の月額合計(タイプSSバリュー+パケ・ホーダイ ダブル+BIS契約)が「2945円~8540円」から「1860円~7455円」になる。これは最大1085円の値下げになる計算だ。企業ユーザーのみならず、コンシューマーもより使いやすくするスキームだという。
3番目の柱はサービスの拡充だ。まず無償ソフトウェアのBES Expressが利用できること。従来有料だったBESの約400項目のITポリシーを75項目に絞って無償提供するそうだ。したがって、このBES ExpressとBIS契約により、BlackBerryソリューションを従来より低価格で使えるようになる。また、これまでニーズが高かったiモードのメールアドレス(@dcomo.ne.jp)がBlackBerryで使用可能だ。実は、この際にspモード契約が必要になるが、ISPセット割の料金が適用されるため、BIS契約と同額の490円/月額で利用できる。さらにBlackBerryのWebフィルタリング機能が無料で提供され、有害Webサイトのアクセス制限サービスを実施。
このようにドコモではBlackBerryの市場拡大に向けた戦略を積極的に展開していくという。大嶋氏は「我々は法人向け携帯電話サービスのお客様満足度(J.D.パワー)とモバイルデータ通信顧客満足度調査(日経BPコンサルティング)で全項目において2年連続ナンバー1になった。しかし、コンシューマー部門のお客様満足度では僅差で首位を逃した。次はこちらもナンバー1を目指したい」として、講演を終えた。
《RBB TODAY》
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