グリーン・グリッド、データセンターの効率性新指標「CUE」「WUE」を発表
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新しい指標は「二酸化炭素使用効率性」(CUE:Carbon Usage Effectiveness)と「水使用効率性」(WUE:Water Usage Effectiveness)の2つ。グリーン・グリッドが広く普及促進している「電力使用効率性」(PUE:Power Usage Effectiveness)に続くものとなる。
「PUE」は、データセンター施設に設置されているIT機器の消費電力がデータセンター施設全体の消費電力のなかで占める割合を算出することによって、データセンター内設備インフラの効率性を測定している。また先頃、業界横断的なタスクフォースにより、データセンター施設のエネルギー効率を測定する“推奨指標”に規定されている。
あらたに呈示された「CUE」は、データセンター施設内で稼働するIT機器の消費電力とデータセンター施設全体で排出される二酸化炭素(CO2)量の測定を支援。同様に「WUE」は、データセンター施設全体の水の使用量、ならびにそのデータセンター施設で稼働するIT機器の消費電力の測定を支援するものだ。CUE測定手法など、指標の概要を示したホワイトペーパー(英語)は、グリーン・グリッドのホームページで公開されている。WUEの関連資料は、2011年第1四半期に公開される予定だ。
グリーン・グリッドの幹事を務めるエマソン・ネットワークパワー社のジャック・ポシェット氏は「データセンターに関わる意思決定者は、コンピューティングやネットワーキング、ストレージの需要増大を念頭に置き、サステナビリティーを意識した手法でデータセンターの設計、建設、運用を行えるようにする適切なツールを求めていると、グリーン・グリッドでは強く信じています。CUEとWUEの指標は、データセンター運用者による二酸化炭素と水の使用効率性の測定を促進する上で、大きな意義があります。PUE、CUE、WUEなどの適切な指標の利用により、天然資源の有効活用と、その使用量の削減の可能性が広がります」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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