ジュニパーネットワークス、約80億円でAltor Networksを買収……仮想セキュリティ分野を強化
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この買収により、ジュニパーネットワークスは、物理システムおよび仮想システムを保護する、スケーラブルな統合セキュリティ・アーキテクチャーを提供できるようになる見込み。この買収は、これまでのAltor Networksとの技術提携関係にもとづくものであり、買収金額はジュニパーネットワークスがすでに保有していたAltor Networks株式の正味価格に該当する。
Altor Networksは、仮想データセンターやクラウド環境向けのセキュリティ・ソリューションの主要プロバイダ。世界で初めて仮想ネットワーク専用ファイヤーウォールを開発したほか、オンボード侵入検知システム(IDS)などの組み込み多層保護機能を開発してきた。2007年に設立されてから、ハイパーバイザーベースの高性能ファイヤーウォール、オンボード侵入検知機能、徹底したネットワーク可視および監視機能、コンプライアンス向けの包括的な報告機能などを開発しており、仮想マシンインフラ全体にわたるセキュリティの可視性、コンプライアンス、制御性を高めてきた。一方ジュニパーネットワークスは2010年前半に、Altor Networksへのベンチャー投資を行っていた。
ジュニパーネットワークスのサービスレイヤー技術事業グループ担当執行副社長 兼 ゼネラルマネージャのマーク・バウハウス氏は「業界随一の仮想セキュリティ企業と、それを実現した優秀なスタッフを当社に迎えられることを嬉しく思っています。この買収により、当社はデータセンターおよびクラウド・セキュリティ分野におけるマーケットリーダーの地位を拡大し、物理インフラと仮想インフラにまたがる一貫したセキュリティサービスを展開しながらも、TCO(総所有コスト)を最低限に抑えることのできるソリューションの提供が可能になります」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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