セールスフォース・ドットコム、Heroku社買収で最終合意……買収額は現金約2億1,200万米ドル
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Heroku社は2007年、アプリケーション開発者が設立した企業。主力製品はRuby版PaaS(Platform-as-a-Service)である「Heroku」で、Ruby言語の利点を活かしながらオープンな環境をサポートできるようにゼロから構築されている。現在、Heroku社はRubyを支援する開発者が作成した10万を超えるアプリケーションをサポートしている。買収金額は現金約2億1,200万米ドル(約178億円。買収により取得した現金を除く)。2011年1月31日までに完了する予定。
セールスフォース・ドットコムは、「Cloud 2アプリケーションの構築において業界をリードする言語はRubyであり、RubyのためのNo.1プラットフォームはHeroku社であると判断した」としている。今回のHeroku社の買収により、セールスフォース・ドットコムは開発者に人気のアプリケーションPaaSを取得するだけでなく、Java開発者のためのエンタープライズJavaクラウド「VMforce」とともにHerokuを提供できるようになったことで、ほぼあらゆるタイプのCloud 2アプリケーションを網羅したこととなる。
セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者)であるマーク・ベニオフ氏は「クラウドコンピューティングの次の時代、それはソーシャル性、モバイル性、リアルタイム性のすべてを兼ね備えた環境です。私はこれをCloud 2と呼んでいます。RubyはCloud 2の言語で、Heroku社はCloud 2のための業界をリードするRubyアプリケーションのPaaSとして、成長しているこのコミュニティを後押しする存在です。今回同社を取得したことで、当社は次世代のアプリケーション開発者の土台となるユニークな役割を果たすことになるでしょう」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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